「あ……その先の交差点、右です」
「了解」
――カチッカチッ
また会話が途切れてウィンカーの音が響く。
今度はイッペー君が口を開いた。
「真崎先生?」
「ん?」
「うちの高校って、今年創立50周年なんですよね?」
「ああ。そうだな」
「中庭に桜の木が植えてあるでしょ?」
「おお」
「知ってますか? あれは、1期生の生徒達が入学記念に植樹したものらしいんですよ。だからあの桜は少なくとも樹齢50年以上なんですよ」
「へぇ……。それは知らなかったな」
「桜の木は……どれだけの生徒を見送ったんでしょうね」
「了解」
――カチッカチッ
また会話が途切れてウィンカーの音が響く。
今度はイッペー君が口を開いた。
「真崎先生?」
「ん?」
「うちの高校って、今年創立50周年なんですよね?」
「ああ。そうだな」
「中庭に桜の木が植えてあるでしょ?」
「おお」
「知ってますか? あれは、1期生の生徒達が入学記念に植樹したものらしいんですよ。だからあの桜は少なくとも樹齢50年以上なんですよ」
「へぇ……。それは知らなかったな」
「桜の木は……どれだけの生徒を見送ったんでしょうね」