「全然……知らなかった」

「まぁねー」


芙美は手にしていたイチゴ牛乳を飲み干しパックをつぶした。


そして取り出したストローであたしの斜め後ろの席を指す。


「コノヒト、わかりにくいからね。素直じゃないっていうか……。なかなか本心見せないし」

「うん……」


今思い返してみても、菊池君があたしのことを好きだなんて、なんかピンとこない。

そんな素振りされたこと一度もないし。

芙美に対する接し方とあたしに対するそれに違いがあったとは思えない。




芙美がまた言葉を続けた。


「今だから言うけどさ……」