――というわけで、あたし達はおばあちゃんの部屋に移動した。
コタツに入り、ミカンを食べながら……時々、お茶をすすって……。
おばあちゃん、木村君、あたしの三人は大岡越前を堪能した。
しかも夕食までいただいてしまった。
木村君のお母さんは、「ついでだから泊まっていきなさいよー!」なんて笑顔で言ってくれたけど、さすがにそれは丁重にお断りした。
(なにがついでなのかはわからないけど……)
木村君は家まであたしを送ると言って、一緒に外に出てくれた。
「やっぱ加藤剛は男前だよねー」
「だよな。水戸黄門はさ、黄門様がコロコロ代わってんじゃん? けど、大岡越前はずっと加藤剛だもんな。すげーよな」
「うんうん。あたし的には、竹脇無我の伊織さんも好きなんだけどね」
「あー。わかるわかる、超シブいよなっ!」
興奮冷めやらぬって感じで、あたし達は大岡越前談義で盛り上がっていた。
「それにしても、木村君が時代劇ファンだとは知らなかったよー」
キャッキャッとはしゃぐあたしの肩を木村君はむんずとつかんだ。
「……ちょっと待て」
コタツに入り、ミカンを食べながら……時々、お茶をすすって……。
おばあちゃん、木村君、あたしの三人は大岡越前を堪能した。
しかも夕食までいただいてしまった。
木村君のお母さんは、「ついでだから泊まっていきなさいよー!」なんて笑顔で言ってくれたけど、さすがにそれは丁重にお断りした。
(なにがついでなのかはわからないけど……)
木村君は家まであたしを送ると言って、一緒に外に出てくれた。
「やっぱ加藤剛は男前だよねー」
「だよな。水戸黄門はさ、黄門様がコロコロ代わってんじゃん? けど、大岡越前はずっと加藤剛だもんな。すげーよな」
「うんうん。あたし的には、竹脇無我の伊織さんも好きなんだけどね」
「あー。わかるわかる、超シブいよなっ!」
興奮冷めやらぬって感じで、あたし達は大岡越前談義で盛り上がっていた。
「それにしても、木村君が時代劇ファンだとは知らなかったよー」
キャッキャッとはしゃぐあたしの肩を木村君はむんずとつかんだ。
「……ちょっと待て」