「や、でもマジで。オレだったら可愛い子に『先生、好き』とか言われたら、即、食っちゃうね。こんな感じ」


アーンと口を開けて、お餅を頬張る木村君。


「木村、下品~」


誰かの突っ込みにも悪びれる様子はない。

あたしはあたしで、さっきからのこの際どい会話にヒヤヒヤしてる。

だけど、イッペー君はいつもどおりだし、こんなことに反応してるのはあたしだけみたい。



「うるへー。でもさ。男の頭ん中って、結局行き着くとこはそこでしょ? 教師だって同じじゃね?」


「いや、それはねーだろ! そこまで野獣はお前ぐらいなもんだよ」


菊池君が笑いながら突っ込みを入れる。


「イッペー君、こいつ彼女に浮気ばれて、今、ヤケになってんだよ」


「うわっ。浮気とか……サイテー」


今度は女子が一斉に引いた。