うわっ。

なんて質問するんだ……。

心拍数が上がって、一人でどぎまぎする。


イッペー君はその質問には答えず、ダルそうに首の後ろをポリポリとかいている。


「あ! 何、その間! イッペー君、なんかあんの?」


木村君が黙ったままのイッペー君をからかう。


「アホ。あってたまるか!」


ちょっと迷惑そうな顔をしたイッペー君。

手にしていた書類で、芙美と木村君の頭をスパーンと叩く。


「一応、これで飯食ってるもんで」


「だよなー。いくらズボンの中身がパンパンでも、顔には出さない。それが教師って職業だよねぇ……ツライね、センセ」


木村君にポンポンと肩を叩かれたイッペー君は眉間にシワを寄せる。


「あんなぁ……勝手に妄想して発言すんなよ」