「ねぇ、ねぇ」


芙美がイッペー君の方に近づく。


芙美もあたしと同じで大人っぽく見られる方だ。

だけどあたしとはちょっとタイプが違う。

メイクも慣れてるし、色気みたいなものも漂ってる。


イッペー君の机に腰かけ、まるで挑発するように足を組む芙美。

ミニスカートから出ているすらりとした長い足に、女のあたしでさえドキドキしそうになる。



芙美は甘えたような声を出してイッペー君に問いかける。


「イッペー君てさぁ。
うちらみたいな可愛い女子高生に囲まれてても、1回もクラッときたことないの?」