エイルの設定で私が死ぬ日は、実はエイルが帰る日のことを言っているのではないだろうか?
もちろん、このままこの生活が続いていくなんて思ってはいない。
エイルはたぶん未成年。
それは犯罪だ。
でも、これが夢なら覚めてほしくない……
「今日は土曜で会社は休み……」
エイルはまだ寝ている。
よく見たらエイルの上着は、くたびれていて、黄ばんでいて、所々ほつれていて……
「良い男台無し」
私は財布を確認した。
「エイル、起きて!」
「〇オン行こ!!」
「ふぁあーーっ」
「おはようー、眞琴さん。お腹空いたー」
・・
「昨日のパンの耳、揚げてあげようか?」
「眞琴さん、だ~い好き」
ははっ。
段々心地よく聞こえてくる私って変態……?
そして私とエイルは〇オンへ出かけた。
「人がいっぱいだー」
この年頃の男子が〇オンではしゃぐのには少し驚いた。
「さ、行こ」
私たちは紳士服売り場に向かった。
しばらく売り場を物色。
エイルは特に注文がありそうな感じは無い。
ノーブランドのチノパン。
白地に胸と腕のところにワンポイントの入ったポロシャツ。
「エイル、そこの試着室でこれ着てみて」
「うん」
エイルが着替えている間、何故か私はソワソワしていた。
シャーッ
「どう? 眞琴さん」
・・おおうっ!
「うん、似合ってる」
そ、想像以上に仕上がってる!
「それ買おうエイル!」
総額五千九百円。
まー、これが私の目いっぱい。
早速、着替えたエイルと一緒に次は食料品売り場へ降りる。
「今日、カレーにしようかエイル」
「うんっ」
ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、鶏肉。
ルーは甘めが良いかな?
お米は三合炊かないと足りないか?
一人だったらカレーは三日食べないといけないけど、今は……。


