君という夢を描いて The after story―Embrace it all―


   いつか 俺との記憶ごと
   君を抱きしめてくれる誰かに
   出会えたなら……

 そんな未来すら想像できないくらい、あたしは。
 涼ちゃんが、大好きだった。

   ただ ただ 願っているよ
   君の未来の幸せを
   俺がいなくなった世界で
   生きていく君の姿を
   想像するのは切ないけれど

 できればこれを、直接彼の口から聞きたかった。
 不器用な涼ちゃんだから、それは難しい。
 だけど、不思議。

   ただ ただ 信じているよ
   君の夢が叶うことを
   俺が描いた 君という夢の続きは きっと
   晴れ渡る空のような 青の道標

 涼ちゃんが、伝えきれなかった思いのすべてが。
 全部、この中に詰まっているような気がしてきた。
 書いたのは、エディだってわかっているけど。
 だとしたら。

   もし君が迷っても 
   君を照らす 見えない光になって
   今度こそ 君を守るから

 エディは、超能力者か何かなの?
 どうしてここまで鮮明に、涼ちゃんを描けるの?


   サヨナラの代わりに「ありがとう」を伝えるよ

 その通りだ。
 涼ちゃんは、サヨナラとは、一言も言わなかった。
 でも、ありがとうは言ってくれた。
 ごめんとも言った。
 ごめんの方が多かったけど。

   桜の花に思いのたけを込めて


   Especially for you


 繊細なピアノとハープの一音。