君という夢を描いて The after story―Embrace it all―


 この声もまた、中毒性があって。
 何度聴いても、また聴きたくなる。
 そもそもあたしは、この声に惹かれたんだ。

 そして、憧れた。
 彼は確かに、EDENのヴォーカリストだ。
 ミステリアスで、ハスキーなのに透明感があって。声だけ聴けば女性と見紛うほどの、澄んだハイトーンヴォイス。

 蓋を開けたら……別の意味で衝撃だったけど。

   桜舞う 今年もまた同じ季節が
   過ぎていく
   でも
   たまには立ち止まるのもありかと
   足を止めた

   いつもと同じ景色の その先に
   君がいたから

 恋の歌だろうか。
 等身大の恋心を歌った青年の姿が、鮮明に浮かんだ。

   ときめいた
   世界が急に色づいた
   初めて 君に落ちた瞬間
   当たり前のすべてが 特別になった

 一目惚れか。
 恋は、ある日突然やってきて――少し後になってから、落ちていることに気づく。そういうものだと、あたしは思っている。一目惚れとは違うかもだけど。

   春がこんなにも鮮やかなのは
   これが恋だと知ったからだろう
   空の青が やけに眩しい

 恋をすると、いろんな景色が今までと違って見える気持ちは理解できる。あたしもそうだったから。

   君が笑う それだけで
   絵筆が踊る 心も躍る

 え、ちょっと待って。