初恋、のちパパになる―憧れのあなたは母になっていた―


 それからしばらくして。

 玲は遙花と蒼生を連れて実家を訪れることが多くなった。
「たまには、二人でゆっくりしてきたら?」と若葉。
「でも……ご迷惑では――」
「たまには頼ってちょうだい。これから長い付き合いに……なる予定でしょ?」
「まあ、母さんもそう言ってることだし。ていうか、母さん、蒼生君と遊びたいだけじゃないの?」
「だって、久しぶりの赤ちゃんだから。嬉しくなっちゃって。蒼生君は私が責任を持って預かるから。あ、蒼生君はアレルギーとかない?」
「いえ、特に何も」
「じゃあ、お野菜のスープも大丈夫かな」
「はい」
「それなら、ごはんも食べさせておくわね」
「え、そこまでしていただくのは悪いですし……」
「母さん、やる気満々だね」
「だって、玲以来の赤ちゃんだから楽しみで」
「だってさ」
 玲は遙花に言った。

「で、では、お言葉に甘えさせていただきます」
「ええ、ごゆっくり。ごはんの後、お風呂が終わったくらいに連絡するわ」