飛月くんとバイバイしてから5ヶ月が経ち、12月になった。
私は…。
アイドルになった_。
・・・
飛月くんとさよならした数日後、女性の地下アイドルグループが新メンバーオーディションを開催しているという投稿を見つけた。
『ぱんなこっためろでぃー』というグループで、地下アイドルの中でも人気のグループ。
元々は5人組だったが、最近2人卒業して3人になった。だから新メンバーを入れるとのこと。
飛月くんとは さよならしたけど、『アイドルになりたい』という気持ちは変わっていなかった。
だから、ダメ元でオーディションを受けてみた。
結果は まさかの合格。本当にダメ元だったから、まさか合格するとは思ってなくて、びっくりしすぎて何も言葉が出なかった。
合格の理由は、「初々しくて自分に自信がなさそうな感じがいいから」らしい…。
ちなみに、ありさもこのオーディションを受け、最終審査まで行ったけど落ちていた。まあ、絶対遊び半分で受けたんだろうけど。
ありさ的には、私が落ちて ありさが受かると思っていたんだろうけど、まさかの逆。
またありさに勝った。やっぱり快感が凄い。本当に嬉しかったし、スカッとした。
あと、両親は、私がアイドルをやる事については『高校をちゃんと卒業すること』を条件に許可してくれた。だから私は、アイドルをしながらなんとか高校にも通っている。
パパもママも、ありさばかり可愛がって私には冷たいけど、アイドルやる事を許してくれたし、なんやかんや優しいのかもしれない。
『ぱんなこっためろでぃー』は、私を含めて新メンバーは3人加入し、6人体制になった。
アイドルとしての自分の活動名…いわゆる芸名みたいなものを決める時は、事務所の社長とかが命名するケースが多いらしいけど、うちの事務所は違った。自分の活動名は自分で決めさせてくれた。社長がファンキーでフレンドリーな人で、「自分で決めた方がモチベも上がるっしょ!?好きな名前にしちゃいなー!」と言ってくれてて、みんな自分で決めている。もちろん同じグループ内で名前が被るのは駄目だけど、被らなければ好きな名前をつけてOKとのこと。
私のアイドルとしての活動名は…。
『泉野まき』
『泉』は、飛月くんの苗字の『泉原』から拝借した。
下の名前の『まき』は、
『まゆか』の『ま』と『ひづき』の『き』を取って、
『まき』にした。
…いやいや、飛月くんに未練タラタラやないかい!って感じかもしれないけど、私がアイドルになりたいって思ったきっかけが飛月くんだったから、飛月くんにちなんだ名前にしてしまった…。
自分でも気持ち悪いとは思う。でも、他に良い名前が思い付かなかったし、飛月くんの事、忘れられないし…。
社長は名前の由来とか何も聞いてこず、「ウン!良いんじゃなーい!?」としか言ってこなかった。
他のメンバーとも被らなかったので、私は『泉野まき』という名前で活動する事になった。
そして、私のメンバーカラーはまさかの黄色になった。飛月くんと同じ…。
みんなで相談して決めたけど、私は自分の希望の色とかは言わずにみんなに任せていた。そしたら黄色に決まった。
びっくりした。黄色って元気な人が担当するイメージだけど、私は元気系ではないと思うから…。まあ、最年少だから1番フレッシュではあるけど…。
でも、黄色に決まって、正直嬉しかった。
名前も飛月くんから拝借して、メンバーカラーもおそろい…。
私はもう飛月くんのオタクではないけど、なんだかめちゃくちゃモチベが上がったし、アイドル頑張ろうって思った。
17歳の誕生日に飛月くんを見つけて、めちゃくちゃ推して、3ヶ月で降りて、その5ヶ月後には私がアイドルになって…。
17歳でいろんな事が起こりすぎ…。
ダンスレッスンやボイトレなどを受け、私は今、『泉野まき』としてステージに立っている。
まさか私がアイドルになるなんて想像もしてなかったな…。
・
アイドルになって1ヶ月。
歌とダンスは最初に比べるとかなり成長し、少しずつアイドルらしくなっていると思う。
ぱんなこっためろでぃーも、1時間ライブをした後に特典会がある。特典会ではファンの方とチェキでツーショットを撮り、少し喋れる。ツーショットじゃなくてソロチェキも可能。
1時間ライブをした後に特典会をやるのは…。正直、体がキツい…。これを1日に2公演やる日もある…。
こんな大変な事を飛月くんはずっと笑顔でこなしてたんだ…。
アイドルって本当に凄いなって、心底思う。
特典会も、ファンの方ひとりひとりにずっと笑顔で対応して、ひとりひとりの顔と名前を覚えて…。
飛月くんは私の事、1発で覚えてくれたけど、あれ、やっぱり凄いよな。私、1発じゃ覚えられないもん…。
「まきちゃん!来たよー!」
「わー!また来てくれてありがとー!嬉しー!」
「…俺の名前って覚えてる?」
「…えーっと…。そうたくん?」
「正解!偉い!」
「そ、そりゃあもちろん覚えてるよー!もう3回も来てくれてるもん!」
「4回ね?」
こんな感じで、不器用で要領が悪いけど、私は精一杯頑張っている。
飛月くんに熱愛が発覚した時、“私だったらファンの方達が嫌がるような事は絶対しないのに”って思った。
実際にアイドルになった今、本当にファンの方達が嫌がるような事はしていない。事務所の社長とかスタッフさんは除き、男性とは全く関わりがない。
私は飛月くんみたいにはならない。絶対にファンの方達全員を幸せにするアイドルになる!
私は…。
アイドルになった_。
・・・
飛月くんとさよならした数日後、女性の地下アイドルグループが新メンバーオーディションを開催しているという投稿を見つけた。
『ぱんなこっためろでぃー』というグループで、地下アイドルの中でも人気のグループ。
元々は5人組だったが、最近2人卒業して3人になった。だから新メンバーを入れるとのこと。
飛月くんとは さよならしたけど、『アイドルになりたい』という気持ちは変わっていなかった。
だから、ダメ元でオーディションを受けてみた。
結果は まさかの合格。本当にダメ元だったから、まさか合格するとは思ってなくて、びっくりしすぎて何も言葉が出なかった。
合格の理由は、「初々しくて自分に自信がなさそうな感じがいいから」らしい…。
ちなみに、ありさもこのオーディションを受け、最終審査まで行ったけど落ちていた。まあ、絶対遊び半分で受けたんだろうけど。
ありさ的には、私が落ちて ありさが受かると思っていたんだろうけど、まさかの逆。
またありさに勝った。やっぱり快感が凄い。本当に嬉しかったし、スカッとした。
あと、両親は、私がアイドルをやる事については『高校をちゃんと卒業すること』を条件に許可してくれた。だから私は、アイドルをしながらなんとか高校にも通っている。
パパもママも、ありさばかり可愛がって私には冷たいけど、アイドルやる事を許してくれたし、なんやかんや優しいのかもしれない。
『ぱんなこっためろでぃー』は、私を含めて新メンバーは3人加入し、6人体制になった。
アイドルとしての自分の活動名…いわゆる芸名みたいなものを決める時は、事務所の社長とかが命名するケースが多いらしいけど、うちの事務所は違った。自分の活動名は自分で決めさせてくれた。社長がファンキーでフレンドリーな人で、「自分で決めた方がモチベも上がるっしょ!?好きな名前にしちゃいなー!」と言ってくれてて、みんな自分で決めている。もちろん同じグループ内で名前が被るのは駄目だけど、被らなければ好きな名前をつけてOKとのこと。
私のアイドルとしての活動名は…。
『泉野まき』
『泉』は、飛月くんの苗字の『泉原』から拝借した。
下の名前の『まき』は、
『まゆか』の『ま』と『ひづき』の『き』を取って、
『まき』にした。
…いやいや、飛月くんに未練タラタラやないかい!って感じかもしれないけど、私がアイドルになりたいって思ったきっかけが飛月くんだったから、飛月くんにちなんだ名前にしてしまった…。
自分でも気持ち悪いとは思う。でも、他に良い名前が思い付かなかったし、飛月くんの事、忘れられないし…。
社長は名前の由来とか何も聞いてこず、「ウン!良いんじゃなーい!?」としか言ってこなかった。
他のメンバーとも被らなかったので、私は『泉野まき』という名前で活動する事になった。
そして、私のメンバーカラーはまさかの黄色になった。飛月くんと同じ…。
みんなで相談して決めたけど、私は自分の希望の色とかは言わずにみんなに任せていた。そしたら黄色に決まった。
びっくりした。黄色って元気な人が担当するイメージだけど、私は元気系ではないと思うから…。まあ、最年少だから1番フレッシュではあるけど…。
でも、黄色に決まって、正直嬉しかった。
名前も飛月くんから拝借して、メンバーカラーもおそろい…。
私はもう飛月くんのオタクではないけど、なんだかめちゃくちゃモチベが上がったし、アイドル頑張ろうって思った。
17歳の誕生日に飛月くんを見つけて、めちゃくちゃ推して、3ヶ月で降りて、その5ヶ月後には私がアイドルになって…。
17歳でいろんな事が起こりすぎ…。
ダンスレッスンやボイトレなどを受け、私は今、『泉野まき』としてステージに立っている。
まさか私がアイドルになるなんて想像もしてなかったな…。
・
アイドルになって1ヶ月。
歌とダンスは最初に比べるとかなり成長し、少しずつアイドルらしくなっていると思う。
ぱんなこっためろでぃーも、1時間ライブをした後に特典会がある。特典会ではファンの方とチェキでツーショットを撮り、少し喋れる。ツーショットじゃなくてソロチェキも可能。
1時間ライブをした後に特典会をやるのは…。正直、体がキツい…。これを1日に2公演やる日もある…。
こんな大変な事を飛月くんはずっと笑顔でこなしてたんだ…。
アイドルって本当に凄いなって、心底思う。
特典会も、ファンの方ひとりひとりにずっと笑顔で対応して、ひとりひとりの顔と名前を覚えて…。
飛月くんは私の事、1発で覚えてくれたけど、あれ、やっぱり凄いよな。私、1発じゃ覚えられないもん…。
「まきちゃん!来たよー!」
「わー!また来てくれてありがとー!嬉しー!」
「…俺の名前って覚えてる?」
「…えーっと…。そうたくん?」
「正解!偉い!」
「そ、そりゃあもちろん覚えてるよー!もう3回も来てくれてるもん!」
「4回ね?」
こんな感じで、不器用で要領が悪いけど、私は精一杯頑張っている。
飛月くんに熱愛が発覚した時、“私だったらファンの方達が嫌がるような事は絶対しないのに”って思った。
実際にアイドルになった今、本当にファンの方達が嫌がるような事はしていない。事務所の社長とかスタッフさんは除き、男性とは全く関わりがない。
私は飛月くんみたいにはならない。絶対にファンの方達全員を幸せにするアイドルになる!

