放課後、A組の円を迎えに行って、ついでに最近一緒に帰っているB組の宝田も迎えに行ったら、「今日は一人で帰る」と言われた。
(あー)
長すぎる前髪のせいで顔はよく見えないが、いかにも覚悟を決めていますという雰囲気を感じて、俺はどうしたものかと思う。
俺の恋人の円の親友である宝田が、最近、ストーカーのような中学時代の先輩に毎日のように待ち伏せされていると、教えてくれたのは円だ。
円が一緒の時も、何度か声をかけられたそうで、(ふざけんじゃないぞ!)という思いで、俺はそれから二人と一緒に寮まで帰ることを日課にした。
小柄で可愛らしい円と、同じような身長で華奢な宝田が二人で歩いていると、確かにあまりにも男子感がない。
話している内容が主に最近お薦めのスイーツについてなので、尚更——。
俺よりかなり背の低い宝田が、懸命に胸を張って気合いを入れているのがわかるので、その意志は尊重したい。こう見えてなかなか男気のあるヤツなのだ。
(だけどなぁ……)
ある一点について、俺は宝田を放っておけないという気持ちがある。
正確に言えば、仕方ないから代わりに見張っていなければ——的な。
宝田が、どうしても自分一人で話をつけるというので、円と一緒に「頑張れ」と見送ったが、すぐにヤツの同室のキタを探すことにした。
「キタ、教室にいなかったよな? もう寮に帰ったのかな」
「うん、僕たちも急いで帰って知らせよう!」
どうやら円も、俺と同じことを考えていたようだ。
(さすが円!)
可愛い恋人と手を繋いで、俺は楓寮へと急いだ。
(あー)
長すぎる前髪のせいで顔はよく見えないが、いかにも覚悟を決めていますという雰囲気を感じて、俺はどうしたものかと思う。
俺の恋人の円の親友である宝田が、最近、ストーカーのような中学時代の先輩に毎日のように待ち伏せされていると、教えてくれたのは円だ。
円が一緒の時も、何度か声をかけられたそうで、(ふざけんじゃないぞ!)という思いで、俺はそれから二人と一緒に寮まで帰ることを日課にした。
小柄で可愛らしい円と、同じような身長で華奢な宝田が二人で歩いていると、確かにあまりにも男子感がない。
話している内容が主に最近お薦めのスイーツについてなので、尚更——。
俺よりかなり背の低い宝田が、懸命に胸を張って気合いを入れているのがわかるので、その意志は尊重したい。こう見えてなかなか男気のあるヤツなのだ。
(だけどなぁ……)
ある一点について、俺は宝田を放っておけないという気持ちがある。
正確に言えば、仕方ないから代わりに見張っていなければ——的な。
宝田が、どうしても自分一人で話をつけるというので、円と一緒に「頑張れ」と見送ったが、すぐにヤツの同室のキタを探すことにした。
「キタ、教室にいなかったよな? もう寮に帰ったのかな」
「うん、僕たちも急いで帰って知らせよう!」
どうやら円も、俺と同じことを考えていたようだ。
(さすが円!)
可愛い恋人と手を繋いで、俺は楓寮へと急いだ。



