花が散った青い春に何の意味があるのだろうか

 しばらくして、先生が口を開いた。

「翼、ドライブ行くか」

 その言葉の意味が分からず首を傾げると、先生はこちらを見て笑った。

「本当は生徒を自車に乗せたら駄目だけど、お前を連れて行かないといけないところがある。だから内緒な」

 あれよあれよという間に、俺は先生の車の助手席に乗っていた。
 目的地を知らされないままに動いた車の中、俺は静かに海の進路希望調査票を握ることしかできなかった。