初恋ラプソディ

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

『初恋ラプソディ』は、ガーディナー律エリオット、十歳の初恋を描いた物語です。

 ずっと姉のような存在だった瑠花に彼氏ができたと聞いて、初めて胸の奥に生まれた、名前のつかない感情。

「自分には関係ない」と思っていたはずなのに、瑠花が傷つけば放っておけなくて、気づけば誰よりも必死になって守ろうとしている。

 そして、頬に落とされたひとつのキス。

 まだ十歳の律には、それが“恋”なのかさえ、きっとよく分かっていません。

 それでも、ヴァイオリンを奏でながら浮かんでくるのは、いつだって瑠花の顔。

 そんな小さな初恋の始まりを、少しでも微笑ましく見守っていただけたなら嬉しいです。

 律と瑠花の関係が、この先どんなふうに変わっていくのか。

 それは、もう少し未来のお話――。

 またいつか、成長した二人の続きを描けたらと思います。

 そして、本作から彼らの家族にも興味を持っていただけた方へ。

 律の両親・梨歩と亞紗斗が、過去を抱えながら惹かれ合い、結ばれていくまでを描いた
『Embrace it all―すべてを抱いて、生きていく―』

 梨歩や亞紗斗、そして若葉やエディたちの青春時代を描いた物語
『ブルーヘヴンの彼方に』

 も公開しています。

 彼らの物語をもっと知りたいと思っていただけましたら、ぜひ本作とあわせて読んでいただけると嬉しいです。

 最後まで律の初恋を見届けてくださり、本当にありがとうございました。