初恋ラプソディ

 神城瑠花――彼女は、昔からボクにとって姉みたいな存在だ。

 よく笑うし、うるさいし、ボクの髪を勝手に触るし。

『律ってほんっと顔綺麗だよねー』

 とか言いながら、すぐ頬をつついてくる。

 だから。

 別に。

「律」

「何」

「さっきから同じページ見てない?」

「……見てる」

「十分くらい」

「…………」

 ママが、にやっと笑った。

「気になる?」

「何が」

「瑠花ちゃんの彼氏」

「別に」

「ふーん」

「何」

「その反応、亞紗斗さんそっくり」

「やめて」

 パパと同じ扱いされるのは、なんとなく嫌だった。