初恋ラプソディ

 頬。
 近い顔。
 柔らかい唇。
 泣いたあとの瑠花の顔。


「律?」

 鼻の奥が。

 なんか。

 熱い。



「……ティッシュ」

「え?」

「ティッシュ」

「ちょっと待って、まさか」

 ママが叫ぶ。


「亞紗斗さん!! 律、また鼻血!!」

「……律、重症だな」

「パパ、黙って!!」


 その日の夜。

 ボクは決めた。

 もう絶対。

 若葉さんには、何も隠さない。

 隠しても、どうせ一瞬でバレる。


 実は、あの後続きがあったのだけど。

 思い出したら、また……鼻血が出そうになる。