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半年後。
久しぶりに、亞紗斗さんと予定が合った。
本当に、久しぶりだった。
あたしは地方のイベント出演を終えて、その翌日が午前移動。
亞紗斗さんは同じ街で、別のアーティストのライブにサポートヴァイオリニストとして出演していた。
同じ県内にいる。
たったそれだけのことなのに。
「会えるかもしれない」
そう思った瞬間から、落ち着かなかった。
仕事が終わってケータイを見ると、亞紗斗さんからメッセージが一件。
『終わった。そっちは?』
短い。
いつも通り。
『あたしも終わった!』
送った直後。
『ホテルはどこだ』
一瞬、どきりとした。
場所を伝えると――『今から行く』
それだけ。
「…………」
思わず口元が緩んだ。
たった五文字で、こんなに嬉しくなるなんて。
我ながら単純だと思う。



