ドクドクと胸が高鳴ってうるさい。全身の血が激しく流れているのがわかるほどだ。
「……もしも来てくれるなら、一つ言っておかなければならないことがある。人々に忘れ去られ、祈られることもなくなった俺の住む神域は、驚くほど汚い」
「……汚い?」
「ああ。湖を見てわかるだろうが、あれと同じように穢れが生じている。そんな場所にお前を連れて行こうとする俺は最低な神かもしれない。だが、死ぬよりはましなはずだ。何より、お前の清らかな気が今の俺には必要だ」
(龍神様が、私を、必要としてくれている……!)
ずっといらない人間だ、使い道のない人間だと言われ生きて来た水夜にとって『お前が必要だ』という言葉は、脳天を貫くほど強烈だった。胸は高鳴り、高揚感で全身がビリビリとしびれているかのように感じる。
龍神は立ち上がり、そっと水夜に手を差し出す。
(私なんかが一緒に行って本当にいいのかしら……。でも、私を必要としてくださるなら、私はどんな場所であろうと龍神様のお役に立ちたい……!)
水夜は龍神を見上げ、そっと手を伸ばす。すると龍神はその手を掴み、水夜を引き寄せた。
「捕まえたぞ。もう離してやることはできない。このまま連れて行く、いいな?」
「は、はい……!龍神様が私を必要としてくださるなら、どこにでもついていきます」
水夜の返事に、龍神は満足そうに微笑むと水夜を優しく抱きしめた。
「……もしも来てくれるなら、一つ言っておかなければならないことがある。人々に忘れ去られ、祈られることもなくなった俺の住む神域は、驚くほど汚い」
「……汚い?」
「ああ。湖を見てわかるだろうが、あれと同じように穢れが生じている。そんな場所にお前を連れて行こうとする俺は最低な神かもしれない。だが、死ぬよりはましなはずだ。何より、お前の清らかな気が今の俺には必要だ」
(龍神様が、私を、必要としてくれている……!)
ずっといらない人間だ、使い道のない人間だと言われ生きて来た水夜にとって『お前が必要だ』という言葉は、脳天を貫くほど強烈だった。胸は高鳴り、高揚感で全身がビリビリとしびれているかのように感じる。
龍神は立ち上がり、そっと水夜に手を差し出す。
(私なんかが一緒に行って本当にいいのかしら……。でも、私を必要としてくださるなら、私はどんな場所であろうと龍神様のお役に立ちたい……!)
水夜は龍神を見上げ、そっと手を伸ばす。すると龍神はその手を掴み、水夜を引き寄せた。
「捕まえたぞ。もう離してやることはできない。このまま連れて行く、いいな?」
「は、はい……!龍神様が私を必要としてくださるなら、どこにでもついていきます」
水夜の返事に、龍神は満足そうに微笑むと水夜を優しく抱きしめた。
