最後までお読みいただき、ありがとうございました。
『私は明日も、あなたに落ちていく』は、恋をすることに臆病だった若葉が、エディと出会い、少しずつ誰かを愛することを受け入れていく物語です。
「いつか終わりが来るのなら、最初から恋なんてしないほうがいい」
そんなふうに考えていた若葉。
けれど、何度も「好き」と伝えてくれて、いつも自分の歩幅に合わせてくれるエディの優しさに触れるうちに、彼女の気持ちは少しずつ変わっていきました。
たとえ、どんな終わりが待っていたとしても。
それでも、この人のそばにいたい。
恋をしないと決めていた若葉が、そう思えるほど誰かを好きになったこと。そして、愛されるだけではなく、自分からもたくさんの「好き」を伝えたいと思えるようになったこと。
そんな若葉の心の変化を、この短編に込めました。
恋は、一度落ちたら終わりではありません。
相手を知るたび、大切にされるたび、一緒に過ごす時間を重ねるたびに、同じ人に何度でも落ちていくものなのかもしれません。
今日よりも、明日。
明日よりも、その先へ。
若葉はきっと、これからもエディの新たな一面を見つけるたびに、何度でも彼に恋をしていくのでしょう。
若葉とエディ、そして梨歩や涼平たちがそれぞれの夢と恋に向き合っていく物語は、『ブルーヘヴンの彼方に』へと続きます。
よろしければ、彼らが選んでいく未来も見届けていただけたら嬉しいです。
【新作のお知らせ】
『Embrace it all―重なり合う二つの愛―』を公開しました。
亞紗斗が梨歩にプロポーズする際に贈った、あの指輪が生まれるまでの物語です。
梨歩の左手には、亡き恋人・涼平から贈られた桜の指輪がある。
亞紗斗が選んだのは、その指輪を外させることではなく、隣に重ねてつけられる新たな指輪を贈ることでした。
桜の指輪に寄り添うようデザインされた婚約指輪は、フルオーダーで仕立てられた世界に一つだけのもの。
そして亞紗斗が訪れたジュエリーショップで、偶然にも彼を担当したのは、かつて涼平が梨歩のために桜の指輪を選んだときにも担当していた花岡さんでした。
過去の愛を消すのではなく、その隣に未来の愛を重ねていく。
梨歩の過去と未来をつなぐ、世界に一つだけの指輪。
二つの指輪が重なり合ったとき、『Embrace it all』を象徴する、ひとつの愛のかたちが完成します。
【ブルーヘヴン派生作品のおすすめ】
① 梨歩と亞紗斗の大人の恋を描いた『Embrace it all』シリーズから、『Embrace it all―夢の続きを描いて―』。
涼平の指輪ごと梨歩を受け入れた亞紗斗が、梨歩にプロポーズした日の晩。
亞紗斗は、梨歩の亡くなった恋人・涼平と対面します。
彼はなぜ、亞紗斗の前に現れたのか。
そして、その時、涼平から渡された一枚の絵とは――。
本作で描くのは、『Embrace it all』の中核でもある亞紗斗の愛。
梨歩の過去も、涼平への想いも、そのすべてを受け入れた愛の先に待っていたのは――涼平からの祝福でした。
②初恋シリーズ
『初恋ラプソディ』『初恋ラプソディ【番外編】』『初恋セレナーデ』『初恋ノクターン』を公開中です。エディと若葉の少し先の未来で、次世代の子どもたちが繰り広げるコミカルな親バカ要素を含んだラブコメです。
初めての方は、気になる短編から。
シリーズをご存じの方は、彼らのその後を。
一つの物語から、また別の物語へ。
それぞれの作品を辿りながら、『ブルーヘヴンの彼方に』、そして『Embrace it all』の世界を楽しんでいただけたら嬉しいです。



