私は明日も、あなたに落ちていく



  初めてのキスも。

  初めての抱擁も。

  初めての、夜も。



  全部、あなただから受け入れられた。



  あなたが私を求めてくれるから、

  捧げたいと思えた。

  応えたいと思えた。




  あなたが私を大切にしてくれるように、

  私もあなたを大切にしたいと思えた。


  これが恋なのか、愛なのか。

  まだ、その感情を語るには幼すぎると思うから。

  今は、私も。


  ☆

「ねぇ、若葉ちゃん」

「うん?」

「あの場所にも、行ってみない?」
 
 あなたとの時間が、始まった場所へ。

「うん、行きたい」


 彼も、同じ気持ちでいてくれるのだろうか。


 私は今日、再びあなたとこの場所を訪れた。
 
 今度は、恋人同士として。


 恋人つなぎをしながら、その場所へ向かう足取りは、以前よりも軽く感じた。

 それでも、あなたは私に歩幅を合わせて歩いてくれる。


 そんなあなたの優しさが、やけに沁みて――

 胸がいっぱいになった。

 夕日はもう沈んでしまった後だったけど、まだ少し、オレンジの暖かな空間が残っている。


「ありがとう、エディさん」

「え?」

「私を、ここまで連れてきてくれて」

 本当は私も、こんな恋に焦がれていたのかもしれない。

 私は、あなたが見せてくれたこの景色を忘れない。

 忘れたくない。
 


「若葉ちゃん」

 あなたの広くて、温かい腕に包まれた私は、引き寄せられるように深く、深く――あなたと、口づけを交わした。


「エディ、さん」

 あなたにぎゅっと、抱きしめられるたびに――


 もっと、あなたに触れたくなる。

 離れたくなくなる。


 不器用で、恋に臆病だった私が――あなたとの未来を想像するだけで、胸が熱くなった。

 たとえどんな終わりが来たとしても。

 それでも、この先何年、何十年と続いていく未来に、私がそばにいて欲しいのは――


 あなただけ。



「若葉ちゃん、大好きだ」

「私も、大好き」


 鐘の音が、また聞こえた。



 何度も、何度も、思いを重ねて。

 何度も、何度も、誓う。




 私は、今も、これからも。

 あなたを好きで居続けたい。



 私は今日も、これからも。

 あなたに恋することを、恐れない。

  ☆



「エディさん……」

「ん?」

「大好き……」



 あなたが導いてくれた世界で。
 私もあなたに伝えたい。
 たくさんの「好き」を。


「若葉ちゃん……」

「たまには、私からしても……いいでしょ?」

「……それは、反則だよ」


 あなたをもっと、感じたい。


「あ……」

「もう、絶対に……離してあげないから」



 そして、どうか。

 あなたにも、もっと私を――感じて欲しい。

 私は今日も、明日も、この先もずっと。




 きっと、もっと、あなたに落ちていく。






      あなただけに、落ちていく――