夢の中の人に花束を。

その他

夢の中の人に花束を。
作品番号
1790834
最終更新
2026/09/11
総文字数
7,014
ページ数
1ページ
ステータス
完結
いいね数
0
「いらっしゃいませ」
 顔なじみの少女が元気よく挨拶する。
「おはようございます」
「今日は何色にしますか?」
「黄色がいいな」
「黄色ですね、すぐ用意します」
 少女は慣れた手つきで周囲に目を配った後、黄色をメインにした花束を作り出す。ものの五分とかけずに依頼どおりに作った花束を作り上げ、まだ幼さの残る青年に見せる。
「これでどうですか?」
「うん、それで」
 青年の了解を受けて少女は包装紙で簡単にまとめて青年に手渡した。青年は代金を支払うと、軽い足取りで去っていった。
あらすじ
夫の死をきっかけに、心を壊してしまった彼女。一日分の記憶だけが彼女の全てだった。そんな彼女に毎朝、花束を届けるのが日課になっていた息子の青葉心地。だがある日、彼女に前日の記憶が残っている事が分かる。医師と相談した上で、現実を伝える事に。結果、彼女の心は完全に壊れてしまった。夢のなかの人となった彼女にそれでも花束を贈ると「ありがと、心地」と…。心地は泣き崩れる。その背をいつまでも彼女はさすっていた。

この作品のレビュー

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品のひとこと感想

この作品には、まだ投票されていません。

この作品をシェア

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

pagetop