その他
完
瀧本飛鳥/著

- 作品番号
- 1790834
- 最終更新
- 2026/09/01
- 総文字数
- 7,014
- ページ数
- 1ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 0
父親の死をきっかけに心が壊れてしまった母親に、花束を贈るのが、青年青葉心地の朝のルーティンだった。彼女は記憶することができず息子の訪問も記憶にも残らない。ところがある日、記憶していたことに驚く。医師は今が現実に戻す絶好のチャンスと見て、自分は息子であること、父は亡くなった事を話すが、結果は悲惨に終わった。母の心は完全に壊れてしまった。もう二度と戻らない、永遠の夢の中に入っていってしまった。求めようのない記憶の中からそれは最後の繋がりだったのかもしれない。「ありがと、心地」
ぽつりと呟かれたのは本能の最後の別れだったのか。泣き崩れる心地を、もう行ってしまった人がいつまでもその背をさすっていた。
ぽつりと呟かれたのは本能の最後の別れだったのか。泣き崩れる心地を、もう行ってしまった人がいつまでもその背をさすっていた。
- あらすじ
- 夫の死をきっかけに、心を壊してしまった彼女。一日分の記憶だけが彼女の全てだった。そんな彼女に毎朝、花束を届けるのが日課になっていた息子の青葉心地。だがある日、彼女に前日の記憶が残っている事が分かる。医師と相談した上で、現実を伝える事に。結果、彼女の心は完全に壊れてしまった。夢のなかの人となった彼女にそれでも花束を贈ると「ありがと、心地」と…。心地は泣き崩れる。その背をいつまでも彼女はさすっていた。
目次
この作品をシェア
この作品を見ている人にオススメ
読み込み中…