木漏れ日の中の光

「えーと、ランチセットと、詩はどうする?」

「あ、私もランチセットで」

 私はこくりと頷いて、同じものを頼んだ。

「承知いたしました。繰り返しお聞きします。

ランチセット、お二つでよろしいですね」

「はい」

「ランチセットだと、ドリンクつきますが、なににされますか?」

 志津香ちゃんはメニュー表を手で示して、私たちに尋ねた。

「えーと、私は紅茶で」

「……ジャスミン茶で」

 翔月と私はドリンクも頼み、注文品を伝え終わった。

「かしこまりました。では、少々お待ちください」

 そう言ってから、テーブルに伝票を丸めて、丸い筒に入れた。

 私に顔を向けて、「また連絡するから。番号変わってないよね」と言われて、志津香ちゃんの顔を見ずに仕方なく頷いた。

 じゃあ、またと志津香ちゃんは言い捨てて、仕事へ戻っていた。

「詩。こっち向いて」

 翔月の声がして、ゆっくりと顔を上げた。

「……翔月」

 私はただ翔月を見つめた。

「さっきの人に会ってからなんか様子変だよ」

 頬杖をついて、心配そうに私を窺ってきた。

「…ゴメン。中学時代の同級生」

「そっか」

 そう言うと、翔月はこれ以上、聞いてこなかった。