木漏れ日の中の光

 クシャッと柔らかく、翔月は笑って返事をした。

 鈴子も嬉しそうに立ちあがり、「ありがとう」とお礼を言っていた。

 こんな“青春”みたいなことできたんだ、私。

 四人で横並びに座り、お互いのアイスをスプーンで掬い、食べた。

 同じアイスクリームだけど、コーンとカップで味は違うのかと議論になり、お互いのアイスを食べ比べした。
 
 翔月も私と同じことを思っていたのかマスクを少し下げて、“よかったね”と私に言っていた。

 私も顔で頷いた。

 唯と鈴子が二人でお互いのアイスを頬張っている横で私たちは目を合わせてから、自分のアイスを黙々と食べていた。

「じゃあ、帰りますか?」

 唯の言葉で私たち三人は「そうだね」と優しく返事をして帰ることになった。

 少し寂しいという気持ちもするが、言葉にするのはなかなか難しい。

 ようやく、高校生っぽいことが出来たのに素直に言えない。

「……こうやって、きちんと話をするのは初めての人ばかりだったけど、今日とても楽しかった。たまにはこういう時もいいよね」

 鈴子はいつも推しに夢中で推しにしか、あまり笑みを浮かべなかった。