木漏れ日の中の光

 四人だと誰かが話さなかったり、聞かなかったりするけど、誰かが話をしたら、聞く。
 
 話をしていない人に質問をする。

 当たり前なことなのに、それができていることに、私は胸が高鳴った。

「あ、この後どこ行きますか?」

 唯は他の三人を見渡して、聞いた。

「……私は雑貨屋とか見に行きたいかな。翔月と鈴子は?」

 私は二人に聞くと、悩んでいる様子だった。

 悩みに悩んで口に出したのは、鈴子だった。

「私はあそこ行きたい」

 指を差した先には、アイスクリーム屋だった。

 一斉に四人で目を合わせて頷き、何も言わずにアイスクリーム屋に即座に向かった。

 アイスクリーム屋に行くと、人混みが凄まじく、平日の夕方なのになぜか家族連れが多かった。

「ああ、混んでるのはファミリーイベントだからか」

 アイスクリーム屋の前にあった小さい看板を目にして、翔月はポツリと一人で呟いた。

 ファミリーイベント?

 なんだそれはと思い、イベント内容を見ると、こう書かれていた。

 ファミリーイベント

 家族連れ限定。アイスを頼むと、なんといつもより二倍の量を盛ります。

 アイスがなくなるまでやります。