木漏れ日の中の光

「……翔月ちゃん。私、間違っていた」

「え?」

 意外な言葉に翔月はあっけに取られた。

「言われて、気づいた。あの時、確かに私は言った。でも、本心じゃないの。本当は羨ましかった」

 唯は唇を噛みしめて、目を逸らしながら答えた。

「なんで?」

「羨ましいに決まってんじゃん! 推しのアイドルが兄妹とか尊い。兄妹同士で推しとか。可愛くないって言ったのは、私の嫉妬。だから、本当申し訳ありませんでした」

 唯は丁寧にお辞儀をして、申し訳なく眉を寄せた。

「……えーと……嫉妬?」

 翔月は何かを考えるように目を泳がせていた。

 身体が膠着している翔月を私は思わず呼んだ。

「話しているところ、申し訳ありません。ちょっと翔月借ります」

 私はそう言って、翔月の服の袖を引っ張り、尋ねた。

「翔月。翔月は謝らなくていいんだからね。言った唯の方が悪いし、ずっと傷ついていたのは事実なんだから」

 私は翔月の肩をポンッと叩くと、翔月は私の目を見て、声を出した。

「そうだね。でも、信じたいって気持ちは嘘じゃない。今も信じられないという想いはまだあるよ。それでも、誰かを信じることの意味はあると思うから」