「慰めじゃない。あなたたちは自分らしく生きようとあがいて、考えている。それだけできちんと生きている。誰かが傷付けることはあると思います。自分の声をきちんと聴こうとしていることが素晴らしいことなんです。気にしなくていいって思えているだけで成長しているんですよ」
栗原さんは手にクレープを持っていたので、少し話し込んでしまい、クリームが手に垂れてきた。
「すみません。話し込んでしまって……」
私たちの後ろには誰も並んでいなくて、ホッとした。
「いいんですよ。ただ、私は周りの声を蝶だと認識すると、少し居心地よく感じるんですよね。あ、これ独り言です。専門家からの視点じゃなくて、私個人の見解です」
栗原さんは眼鏡をまたくいッと上げてから、クレープについた手を舌でなめて言い捨てる。
「……じゃあ、蝶を周りの声と認識するって難しくないですか?」
栗原さんは手にクレープを持っていたので、少し話し込んでしまい、クリームが手に垂れてきた。
「すみません。話し込んでしまって……」
私たちの後ろには誰も並んでいなくて、ホッとした。
「いいんですよ。ただ、私は周りの声を蝶だと認識すると、少し居心地よく感じるんですよね。あ、これ独り言です。専門家からの視点じゃなくて、私個人の見解です」
栗原さんは眼鏡をまたくいッと上げてから、クレープについた手を舌でなめて言い捨てる。
「……じゃあ、蝶を周りの声と認識するって難しくないですか?」



