それでも、私は翔月の服の袖をギュッと握った。
「……あなたたちは苦しい想いをしながらも、こうやって過ごしていたんですね」
「え?」
「あ、いや……」
翔月と私は驚きと戸惑いが混合して、なんとも言えなかった。
「マスクがないと息が出来ないくらい心が苦しかった。それでも二人がお互いの支えになってたんだね」
栗原さんは曇りのない晴天のような回答を私たちに伝えた。
二人で手を握ったまま、私たちは誰かからこんな言葉をかけてほしかったんだと思った。
私たちを知らない第三者から救いのある言葉ではなく、ただ私たちに寄り添った言葉がほしかった。
家族や友達・クラスメイト・親戚・同級生じゃない。
私たちの性格や気質を理解していない。
透明のままを見てくれる人が必要だった。
「……そんな言葉がただ慰めだって分かってるんですけど。なんかもう気にしなくていいのかなって思えた気がします」
私は目を泳がせて、栗原さんに震える声で言う。
「……あなたたちは苦しい想いをしながらも、こうやって過ごしていたんですね」
「え?」
「あ、いや……」
翔月と私は驚きと戸惑いが混合して、なんとも言えなかった。
「マスクがないと息が出来ないくらい心が苦しかった。それでも二人がお互いの支えになってたんだね」
栗原さんは曇りのない晴天のような回答を私たちに伝えた。
二人で手を握ったまま、私たちは誰かからこんな言葉をかけてほしかったんだと思った。
私たちを知らない第三者から救いのある言葉ではなく、ただ私たちに寄り添った言葉がほしかった。
家族や友達・クラスメイト・親戚・同級生じゃない。
私たちの性格や気質を理解していない。
透明のままを見てくれる人が必要だった。
「……そんな言葉がただ慰めだって分かってるんですけど。なんかもう気にしなくていいのかなって思えた気がします」
私は目を泳がせて、栗原さんに震える声で言う。



