木漏れ日の中の光

「よかった! あ、そうだ。今日さ、絵画が飾られている場所知ってる?」

「あ、あそこね、うん」

 二人は隣合って、歩き始めた。

「絵画を見たらさ、男性がきて少し話したんだけど。その人ってさ、先生とかかな」

 翔月は歩きながら、私に聞いた。

 首を傾げながら、私は腕を組んだ。

「いや……うーん。特徴は?」

「あ、丸眼鏡をしていて、鼻がスッと伸びていて、黒短髪でずっと絵画を見てたんだ」

「……うん? うーん、心当たりないかな。え? 誰だろ」

 私は困り果てて、ずっと考えていた。

 そんな時、通りかかると、近くにクレープ屋があった。

「翔月。あそこ、クレープ屋やってるよ。なんか食べようよ」

 クレープ屋はキッチンカーで、平日の夕方なので人があまりいなく混んでいなかった。

「そうだね」

 二人でクレープ屋に行くと、男性一人がちょうど買っているところだった。

 待っている間にメニュー表が貼られているのを見た。

「翔月はどうする?」

「うーん、チョコかイチゴかで迷ってる」

「私はぶどうにする」

「そっか」

 私は食べるクレープが決まったので、目の前にいる男性が早く終わらないか並んで待っていた。