木漏れ日の中の光

 唯はイライラな口調で私に言う。

 その口調に私は振り返って、勢いよく答えた。

「唯は覚えてないと思うけど、私に可愛くないねって言ったんだよ。私のお兄ちゃんと似てないからって。ちょっとした一言が誰かを傷つけると思わないよね? 唯は自分の本音をすぐさらけ出してると思うけど、それは、人によっては傷つくこともあるって分かってる? それで私ずっとマスクするようになった。推しにバレないように。私が私でいられるようにあの時から私は…苦しんでたんだよ」

 私は言いたいことを言って、その場をあとにした。

 ダッシュで教室に駆け寄った。

 唯を傷つけたかった訳じゃないけど。

 言ったら、私は少し心が安らいだ自分がいた。

「……」

 私は立ち尽くしたまま、顔を上げるとひとつの絵画が目に入った。

 その絵画はとびきり美しい訳ではないが、なにか私の中に光が宿った。

「なにこれ……」

 私は目に入った瞬間、涙が止まらなかった。

 泣いて、また瞼に涙が溜まり、手で涙を拭ってを繰り返した。

 なんでよ。

 私が下を向いていると、肩をトントンと叩かれた。

 後ろを振り返ると、男性が立っていた。