木漏れ日の中の光

 唯は私を分かっていない。

 私が唯の言葉で傷ついたか。

 言わない方がいいと思っていたが、これ以上、唯に誤解されたら面倒になってくる。

 このままだと私がうまく話せなくなり、唯が私を追い込んでくるだろう。

「……私は……会いたくなかった」

 やっと言葉にできた。

 これだけ言うので精一杯だった。

 でも、言えた。

「はぁ? なんで?」

 唯は切れ気味に私に言い放った。

「言ったとしても、唯には分からないよ」

 少し冷たく言うと、唯は舌打ちをした。

 見たことのない唯の姿に私は瞳孔が開いた。

「理由はあるの?」

 唯には私が避けている理由は見当たらないのか、それとも、鈍感なのか。

 そこまで考えているとは思わない。

 一回、ライブ会場で会ったからといって、全部を理解しているとは限らない。

 それでも後者なのは確実な気がする。

「……正直に言っていいの?」

 真顔で腕を組んでいる唯は私を見上げて、「いいよ」とポツリと呟いた。

「じゃあ、話すね」

 私は改めて前を向き直して、伏せた目を唯に向けた。

「……はい」

 唯が返事をしてから私へと身体を動かした。