木漏れ日の中の光

 ただの家族より、知り合いと答えているかもしれない。

 私は終始黙っていた。

 それを心配した翔月は、私の肩をトントンとリズムよく叩いて、私を覗くように見てきた。

「……大丈夫。ちょっと考えてただけ」

 私は声を振り絞って、翔月に答える。

「うん」

 翔月は間を置いて、返事をした後に私は声を発した。

「……あるのかな。母親の中で私は何も期待されていないと思ってた。けど、違うのかもしれない。私になにかしてほしいのかなって思った」

 私はポツリと地面を見つめながら、翔月に言う。

「……詩はこれから、家族とどういたいの?」

 翔月の言葉に私は目を見開いた。

 どうしたいんだろう。

 どうも出来ないんじゃないのか。

 それでも、家族は手放したくても、手放せない。

 家族は近すぎて、遠くはない。

 ほどよい距離感はコミュニケーションを図れば、分かってくるのだろう。

 コミュニケーションができない関係性をどう考えたらいいのかな。

 私はまた考え込む。

 ずっと顎に手を当てて、考え込んでいた。

 それを翔月は何も言わずにただ空を眺めていた。

 二十分後

「……私はただ家族と話したいかな」