悪役令嬢に転生した干物女は酒の肴を食べたい。

「二人はやっぱり嫁候補として呼ばれたの?」

「わたくしに結婚はまだ早いと思うのですけれど。お父様とお母様が、王子に限らず、いい出会いがあるはずだからと」

「わたしもミラ様と同じです。ユージーン家にとっていい縁を探してきなさいって」

「私は……ロブソンと結婚していたらこの場にいなかったのよね。なんであんなのと婚約していたの私」

 あんなお花畑、何度生まれ変わってもゴメンだ。

 ロブソンの領地の人間もかわいそうだ。

 ろくな領主にならないよあのままじゃ。

「……忘れたんですか姉上。ロブソンが頼りないから姉上が婚約者にと、先代男爵たっての希望だったでしょう」

 クロムが呆れたようにいう。

 ダメ男の嫁にしっかり者をあてがえば補正されるかもしれないという、期待があったってことね。

 それを上回るダメっぷりだから「国外で修行してこいや!」って放り出された。

 今頃まともに脳みそが修正されただろうか。