ガッツポーズするミゲル。クロムも今回ばかりは強くうなずいている。
そして朝食の後はみんなで市場に繰り出した。
新鮮野菜や魚、雑貨が雑然と並ぶ市場は見て回るのが楽しい。
日持ちするものを領地に持って帰って料理研究に使いたいなあ。
魚市を見ていたコリンに袖を引かれる。
「クリティア、クリティア。タコがあるならタコ焼き作れない? あたしタコ焼き好きなの!」
「できなくはないけど、店で売っているのみたいな丸いタコ焼きにはならないわよ。こっちの世界にタコ焼き器がないから」
「丸でも四角でもなんでもいいわ。食べたい!」
コリンのリクエストで、タコ焼きを作ることになった。
ユージーン家の使用人さんたちは、快く調理場を貸してくれた。
「私はタコ焼きを作るから、コリンはマヨネーズを作って」
「マヨネーズって手作りできるの?」
「今回食べる量だけなら大丈夫。さすがに長期保存や量産には向かないと思う」
「わかったわ。教えて」
ミラとヨイも興味津々で厨房の手伝いに入ってくれる。



