幼なじみ、なんて……俺たちは、そんなどこにでもいるような間柄なのか。
「お前さ……自分がなんでそんなに不機嫌なのか、本当に分かってないだろ」
「っ、俺は別に……!」
「俺が他の奴と仲良くするのが嫌なら、幼なじみなんて曖昧な位置にいるなよ」
怜依の胸に両手を置き、見つめあった。こいつの綺麗な瞳を見つめ、俺は気がついてしまった。
小林と仲良くするのが、嫌いな理由。イライラするなど、非効率だ。
人は感情が高ぶると、余計な失態を犯す。それなのに、俺としたことが無意味なことをしていた。
「俺、お前が好きだ」
「……」
「ずっと。ずっと前から」
「……俺を?」
「お前以外に誰がいるんだよ……ここまで言わないと、お前は分からないだろ」
答えなんて、ずっと前からあったんだ。当たり前すぎて、俺としたことが見落としていた。
俺は、怜依が好きだ。
怜依以外など、眼中にない。どうして、今まで分からなかったんだ。
伶依の顔が真っ赤になり、何度も息を吸っていた。小刻みに体が震え、瞳も潤んでいる。
唇を噛み締め、不安そうにしている。俺のことを何度も見ては、逸そうとする。
その挙動が、いつになく愛おしく見える。そうか、この感情が恋だったのか。
俺が伶依に何を求めていたのか。そんなの料理を作るよりも、簡単なことだったんだ。
「……俺も」
「え?」
「俺も、伶依が好きだ」
「……それ、反則だろ」
「なんで?」
「今、俺がどれだけ勇気出したと思ってんだよ
怜依の胸に耳を当て、鼓動を聞く。好きだから、全てが欲しかったんだ。
一緒に住みたいのも、料理が食べたいのも。そんなの、昔からずっと知っていた。
しかしこいつは、俺とは違う。真逆と言っても、問題ない。
俺は自分でも言うのもどうかと思うが、非常にめんどくさい。
怜依に依存して、離れられないようにしていた。甘えて、俺以外を見ないように仕向けていた。
怜依は、自分とは違い社交的だ。スポーツだけではなく、それ以外にも頼りにされることが多い。
友達も多く、恋愛感情を向けられることが多かった。そのため、無意識に心に蓋をしていた。
しかし分かってしまえば、隠す必要はない。むしろ、早く言わなかった怜依が不思議でならない。
好きならば、素直に言えばいい。俺たちが両想いなるのは、至極当たり前の結果だからな。
「涼平、お前な……んぐっ!」
「痛い」
「それは、こっちのセリフだ……今のって」
「……察せよ、馬鹿」
怜依が全て言う前に、俺は唇を重ねた。ふむ、キスというものは難しいものだ。
初めてのため、歯が当たってしまった。計算外だったが、悪くないな。
思わず胸ぐらを掴んだため、色気も何もないが。これから、幾度となくするのだから。
少しづつ、上手くなればいい。痛いと告げると、呆れ返っていた。
目を丸くして、驚いている。俺は手を離し、怜依の胸に顔を埋めた。
優しく抱きしめてくれて、心地いい。やはり、こいつは俺のものだ。
「涼平、好きだ。もう、我慢しなくていいんだな」
「ああ、いいぞ」
「言っている意味、理解してんのか」
「く……暗いし、雷も鳴っている……こ、心細いわけじゃないが……このままがいい」
「……敵わないな、お前には。可愛い」
「可愛くなどない。男がそんな風に言われても、嬉しくな」
「はいはい。可愛いよ、涼平」
見上げると、甘い顔をしている。胸の鼓動が早いが、これが好きと言うことなんだな。
理論では、分からないものだ。恋愛などくだらないと思っていたが、これはいいものだ。
これから、デートに行こう。遊園地に水族館に、温泉旅行に京都もいいな。
考えてみたら、家族や修学旅行で行っている。今更、目新しいものはないな。
まあ、怜依となら全てが楽しい。輝いて見えて、有意義な時間になるだろう。
怜依に頬を触られて、耳に手が当たる。くすぐったくて、思わず目を閉じてしまう。
キスをされ、軽く触れ合った。ギュッと抱きしめられ、胸にすがりつく。
可愛いと言われるが、怜依の方が可愛い。それだけは、絶対に譲れないぞ。
「腹が減った」
「お前な……昨日、付き合ったばっかだぞ」
「だから?」
次の日、怜依の作るご飯の音で目が覚めた。いつものことだが、今日は違って見える。
外は、綺麗な青空が見える。俺は立ち上がり、頃合いを見計らい後ろから抱きつく。
照れ隠しに、腹が減ったとアピールする。怜依は今まで通りに、気にせずに料理を作っている。
しかし俺には、分るようになった。耳だけではなく、うなじまでも赤くなっている。
今までは、風邪だと思っていた。しかし俺が好きだから、赤くなっている。
急激に嬉しくなって、うなじにキスをした。体を震わせており、可愛い。
もっとしたいが、腹が減ったため離れた。とりあえず、顔を洗ってこよう。
「付き合ったんだ。一緒に住もう」
「まあ、断る理由ないし。お互いの両親に聞いてからな」
「ふむ、所謂……プロポーズだな」
「飛躍しすぎ……まあ、それでいいか」
朝ごはんを食べながら、俺は同棲を提案した。すると怜依は、そっけない態度を取っている。
それでも嬉しそうに、顔が綻んでいる。最近流行りの、ツンデレというやつか。
可愛いな、見ていて飽きない。口元に、米粒がついているのも愛おしい。
お互いにプロポーズしたのだから、結婚も秒読みだな。日本では、男同士は無理だ。
大学を卒業したら、海外で入籍するか。挙式は、ハワイもいいな。
美味しいもの、たくさんあるし。怜依のご飯に勝るものは、この世界には存在しないが。
「少し肌寒くなったから、上着を羽織れ」
「今日は、お前と上着が同じか……」
「……おう」
大学に向かうために、俺は玄関で靴を履いていた。すると肩にふわっと、上着を書けられた。
高校の時に、お揃いで買ったものだ。一緒に着たいと言っても、恥ずかしがっていた。
しかしそれを着るということは、付き合っている。その事実が、頭を駆け巡る。
やはり、最高の嫁である。俺は嬉しすぎて、ニヤけてしまう。
お互いに目が合って、逸らしてしまう。それでも、どちらか共なく手を繋ぐ。
好奇な目に、晒されることもあると思う、大好きな怜依となら、乗り越えていける。
今までなら、そんなものは非効率だと思っていた。面倒で、時間も取られる。
だから、恋愛なんて必要ないと思っていた。
けれどーー怜依と一緒にいられるなら、非効率でも構わない。
それが、俺が出した結論だった。早く、弁当が食べたい。
「お前さ……自分がなんでそんなに不機嫌なのか、本当に分かってないだろ」
「っ、俺は別に……!」
「俺が他の奴と仲良くするのが嫌なら、幼なじみなんて曖昧な位置にいるなよ」
怜依の胸に両手を置き、見つめあった。こいつの綺麗な瞳を見つめ、俺は気がついてしまった。
小林と仲良くするのが、嫌いな理由。イライラするなど、非効率だ。
人は感情が高ぶると、余計な失態を犯す。それなのに、俺としたことが無意味なことをしていた。
「俺、お前が好きだ」
「……」
「ずっと。ずっと前から」
「……俺を?」
「お前以外に誰がいるんだよ……ここまで言わないと、お前は分からないだろ」
答えなんて、ずっと前からあったんだ。当たり前すぎて、俺としたことが見落としていた。
俺は、怜依が好きだ。
怜依以外など、眼中にない。どうして、今まで分からなかったんだ。
伶依の顔が真っ赤になり、何度も息を吸っていた。小刻みに体が震え、瞳も潤んでいる。
唇を噛み締め、不安そうにしている。俺のことを何度も見ては、逸そうとする。
その挙動が、いつになく愛おしく見える。そうか、この感情が恋だったのか。
俺が伶依に何を求めていたのか。そんなの料理を作るよりも、簡単なことだったんだ。
「……俺も」
「え?」
「俺も、伶依が好きだ」
「……それ、反則だろ」
「なんで?」
「今、俺がどれだけ勇気出したと思ってんだよ
怜依の胸に耳を当て、鼓動を聞く。好きだから、全てが欲しかったんだ。
一緒に住みたいのも、料理が食べたいのも。そんなの、昔からずっと知っていた。
しかしこいつは、俺とは違う。真逆と言っても、問題ない。
俺は自分でも言うのもどうかと思うが、非常にめんどくさい。
怜依に依存して、離れられないようにしていた。甘えて、俺以外を見ないように仕向けていた。
怜依は、自分とは違い社交的だ。スポーツだけではなく、それ以外にも頼りにされることが多い。
友達も多く、恋愛感情を向けられることが多かった。そのため、無意識に心に蓋をしていた。
しかし分かってしまえば、隠す必要はない。むしろ、早く言わなかった怜依が不思議でならない。
好きならば、素直に言えばいい。俺たちが両想いなるのは、至極当たり前の結果だからな。
「涼平、お前な……んぐっ!」
「痛い」
「それは、こっちのセリフだ……今のって」
「……察せよ、馬鹿」
怜依が全て言う前に、俺は唇を重ねた。ふむ、キスというものは難しいものだ。
初めてのため、歯が当たってしまった。計算外だったが、悪くないな。
思わず胸ぐらを掴んだため、色気も何もないが。これから、幾度となくするのだから。
少しづつ、上手くなればいい。痛いと告げると、呆れ返っていた。
目を丸くして、驚いている。俺は手を離し、怜依の胸に顔を埋めた。
優しく抱きしめてくれて、心地いい。やはり、こいつは俺のものだ。
「涼平、好きだ。もう、我慢しなくていいんだな」
「ああ、いいぞ」
「言っている意味、理解してんのか」
「く……暗いし、雷も鳴っている……こ、心細いわけじゃないが……このままがいい」
「……敵わないな、お前には。可愛い」
「可愛くなどない。男がそんな風に言われても、嬉しくな」
「はいはい。可愛いよ、涼平」
見上げると、甘い顔をしている。胸の鼓動が早いが、これが好きと言うことなんだな。
理論では、分からないものだ。恋愛などくだらないと思っていたが、これはいいものだ。
これから、デートに行こう。遊園地に水族館に、温泉旅行に京都もいいな。
考えてみたら、家族や修学旅行で行っている。今更、目新しいものはないな。
まあ、怜依となら全てが楽しい。輝いて見えて、有意義な時間になるだろう。
怜依に頬を触られて、耳に手が当たる。くすぐったくて、思わず目を閉じてしまう。
キスをされ、軽く触れ合った。ギュッと抱きしめられ、胸にすがりつく。
可愛いと言われるが、怜依の方が可愛い。それだけは、絶対に譲れないぞ。
「腹が減った」
「お前な……昨日、付き合ったばっかだぞ」
「だから?」
次の日、怜依の作るご飯の音で目が覚めた。いつものことだが、今日は違って見える。
外は、綺麗な青空が見える。俺は立ち上がり、頃合いを見計らい後ろから抱きつく。
照れ隠しに、腹が減ったとアピールする。怜依は今まで通りに、気にせずに料理を作っている。
しかし俺には、分るようになった。耳だけではなく、うなじまでも赤くなっている。
今までは、風邪だと思っていた。しかし俺が好きだから、赤くなっている。
急激に嬉しくなって、うなじにキスをした。体を震わせており、可愛い。
もっとしたいが、腹が減ったため離れた。とりあえず、顔を洗ってこよう。
「付き合ったんだ。一緒に住もう」
「まあ、断る理由ないし。お互いの両親に聞いてからな」
「ふむ、所謂……プロポーズだな」
「飛躍しすぎ……まあ、それでいいか」
朝ごはんを食べながら、俺は同棲を提案した。すると怜依は、そっけない態度を取っている。
それでも嬉しそうに、顔が綻んでいる。最近流行りの、ツンデレというやつか。
可愛いな、見ていて飽きない。口元に、米粒がついているのも愛おしい。
お互いにプロポーズしたのだから、結婚も秒読みだな。日本では、男同士は無理だ。
大学を卒業したら、海外で入籍するか。挙式は、ハワイもいいな。
美味しいもの、たくさんあるし。怜依のご飯に勝るものは、この世界には存在しないが。
「少し肌寒くなったから、上着を羽織れ」
「今日は、お前と上着が同じか……」
「……おう」
大学に向かうために、俺は玄関で靴を履いていた。すると肩にふわっと、上着を書けられた。
高校の時に、お揃いで買ったものだ。一緒に着たいと言っても、恥ずかしがっていた。
しかしそれを着るということは、付き合っている。その事実が、頭を駆け巡る。
やはり、最高の嫁である。俺は嬉しすぎて、ニヤけてしまう。
お互いに目が合って、逸らしてしまう。それでも、どちらか共なく手を繋ぐ。
好奇な目に、晒されることもあると思う、大好きな怜依となら、乗り越えていける。
今までなら、そんなものは非効率だと思っていた。面倒で、時間も取られる。
だから、恋愛なんて必要ないと思っていた。
けれどーー怜依と一緒にいられるなら、非効率でも構わない。
それが、俺が出した結論だった。早く、弁当が食べたい。



