恋愛相談の相手はまさかの僕でした。

 何気なく始まる、いつもと変わらない一日。僕は憂鬱な気持ちとともに、最寄りの駅へと向かっていた。この時間は通勤する人や、通学する人が多いみたいで、今日も駅のホームは混雑中。
 こんなに多くの人がいれば当たり前に変な人もいるわけで…。男の僕でも知らない男性からの痴漢に遭ったことがある。
ーーそして、その時に助けてくれたのは同じ制服を着た男子高生。
 あの時、彼は駅員に事件報告をした後、ずっと僕のことを気にかけてくれていた。

「大丈夫だった?」

 そう言って、優しく話しかけてくれたのを今でも覚えている。
 本当に親切な人に助けてもらえてよかった!あの時の僕はそれで十分だった。
 なのに、まさか彼が僕のクラスメイトになってこんなにも仲良くなるだなんて。

 あの頃の僕には知る由もなかった。