君の幸せを願う嘘をひとつ

17歳という年齢は、きっと誰もが何かしらの正解を探して、必死にもがいている季節なのだと思う。
恋愛と友情、どちらが正しいのかなんて教科書のどこをめくっても載っていなかった。

「煌河くんと仲直りできたよ!李奈は本当に私の神様!一生離れない!」
夜、暗い部屋の中でスマートフォンの画面が光る。
ポップアップされた画面に在る、大親友・優奈からのメッセージ。

文末のハートマークが、今の私の心には針のように胸を刺した。
私は画面を見つめたまま、嘘の笑顔の絵文字を添えて、『良かったね。お幸せに』とだけ返信する。