2.
潜った先に広がるのは、行き交う人の賑やかな声と屋台から流れてくる美味しそうな匂い。
外でも漏れていたそれらは夏生を包み、一瞬にして胸を踊らせるような気持ちにさせる。
目移りするそれらに夏生は屋台の照明のように目を輝かせていた。
「夏生、ごめん。調子乗っ──⋯⋯」
「凪っ! ヨーヨーあるぜ! あとたこ焼きも! あ、わたあめもあるっ! うわ〜、めっちゃ悩む〜っ!」
「⋯⋯夏生、これだから⋯⋯」
「何? 何か言った?」
「ううん。じゃ、順番に寄っていこうか」
「おうッ!」
何やら楽しげにくすくす笑う凪に元気よく返事をした。
「──やりすぎたぁ! めっちゃあって重い⋯⋯」
「あんなにも屋台があるとは思わなかったよね。楽しかったけど、食べ物系買いすぎたかな」
互いの頭には特撮キャラのお面に、首には光る輪っかを下げ、手には射的で偶然にも当たった小さなお菓子、それから金魚やりんご飴、わたあめ、焼きとうもろこし、たこ焼きを持っていた。
「食べ物に関しては食べてからでも良かったかも」
「さすがに欲張り過ぎたか?」
自分達の失態を何だかおかしく思い、笑い合っていた。
「ひとまず座れる場所を探そうか」
「そうだな」
周囲を見ると、行く先に屋台の最後の方、神社へと行く道の途中に座れそうな場所を見つけ、そこに腰を落ち着かせた。
「あー腕がしんどかった!」
「座れる場所があって良かったね」
「それな。じゃ早速食おうぜ」
それぞれ持っていた物から順に食べていき、「うめー!」「美味しいね」と口々に言い合い、自然と笑みを零していた。
がつがつと食べていた時、りんご飴をかじっていた凪が静かに下ろし、ぽつりと言った。
潜った先に広がるのは、行き交う人の賑やかな声と屋台から流れてくる美味しそうな匂い。
外でも漏れていたそれらは夏生を包み、一瞬にして胸を踊らせるような気持ちにさせる。
目移りするそれらに夏生は屋台の照明のように目を輝かせていた。
「夏生、ごめん。調子乗っ──⋯⋯」
「凪っ! ヨーヨーあるぜ! あとたこ焼きも! あ、わたあめもあるっ! うわ〜、めっちゃ悩む〜っ!」
「⋯⋯夏生、これだから⋯⋯」
「何? 何か言った?」
「ううん。じゃ、順番に寄っていこうか」
「おうッ!」
何やら楽しげにくすくす笑う凪に元気よく返事をした。
「──やりすぎたぁ! めっちゃあって重い⋯⋯」
「あんなにも屋台があるとは思わなかったよね。楽しかったけど、食べ物系買いすぎたかな」
互いの頭には特撮キャラのお面に、首には光る輪っかを下げ、手には射的で偶然にも当たった小さなお菓子、それから金魚やりんご飴、わたあめ、焼きとうもろこし、たこ焼きを持っていた。
「食べ物に関しては食べてからでも良かったかも」
「さすがに欲張り過ぎたか?」
自分達の失態を何だかおかしく思い、笑い合っていた。
「ひとまず座れる場所を探そうか」
「そうだな」
周囲を見ると、行く先に屋台の最後の方、神社へと行く道の途中に座れそうな場所を見つけ、そこに腰を落ち着かせた。
「あー腕がしんどかった!」
「座れる場所があって良かったね」
「それな。じゃ早速食おうぜ」
それぞれ持っていた物から順に食べていき、「うめー!」「美味しいね」と口々に言い合い、自然と笑みを零していた。
がつがつと食べていた時、りんご飴をかじっていた凪が静かに下ろし、ぽつりと言った。

