琉翔からもらえる幸せがキラキラと胸に溜まっていく。琉翔への「大好き」は毎日どんどん大きくなった。
僕は琉翔のためならば何でもできる。本気でそう思っていた。
――それなのに!
「な、男同士で付き合うって、どうなるんだろうな」
琉翔と両想いになって一週間。突然の琉翔からの質問に心臓がドキリとする。
ゲイのカップルって、きっと良いことじゃない。何となく隠さなくてはいけないと思っていた。
そんな気持ちに向き合うので精一杯だった。
琉翔はどこまでを言っているのだろう?
「えっと、僕にも分かんない。好きだけじゃ、ダメってこと、かな」
「何だろな。両想いになると、欲が出るのかも。俺たちには、この先に何がある?」
同性で好き合っている、この先。少し考える。付き合った、先のこと。
「何って、手を、つなぐ?」
ありきたりな事しか思い浮かばない。
だけど手を繋ぐなんて、自分の発想が乙女すぎて恥ずかしい。
でも、琉翔はそんな僕を笑わない。
「いや、そうなんだけど。ちょっと調べちゃって、さ。ほら、同性カップルだと、攻め役と、受け役が、いるみたいで、さ」
驚いた。そこまで琉翔が本気で調べているなんて。
カマトトぶって手を繋ぐとか言ってみたけれど、僕は琉翔を好きになった時点でそのあたりを調べている。
「なんだ。それなら、僕が受けになるよ。琉翔はカッコいいし、攻め、だろ」
「は? それで、いいのか?」
「うん。僕は琉翔のためなら、受けでいい」
僕は琉翔のためなら何でもできる。身長は三センチ琉翔の方が高いし、文化部の僕より琉翔の方がガッチリだし。
当然の事だと思っていた。それなのに。
「……そっか。よし、俺が『受け』になろう!」
――は?
耳を疑う。僕の言葉を聞いていたのだろうか。
「いやいや、だから、お前のためなら僕が『受け』になるって」
「いや、そもそもだな、ゲイカップルなら大きい方が攻めってのが間違っている。春樹の男気に感動した。もう、それで十分だ。俺が『受け』でいい」
「ちょっと待て! マジで意味わからん。僕が受けでいいってば!」
「そんなワケにはいかない!」
何を言い争っているのか意味不明だ! と思いながらも、引くに引けずに琉翔と睨み合う。
いや、こんなことで喧嘩するなど理不尽だ。ちょっと落ち着こう、と言おうとしたのだけど。
「分かった。春樹、勝負だ。どちらが受けに相応しいか。負けたほうが『攻め』だ。いいな?」
――ん? 何だって?
目をパチクリして琉翔を見つめた。マジで理解できないのだけど。
「は、はぁ? あ、えっと。何て言っていいのかな。ちょっと、ははは」
もう頭がパンク寸前だ……。困り果てて苦笑いをした。
「くっそ! そんな顔して可愛いアピールか! いいか! 俺は勝負事には全力投球だ。負けないからな、春樹!」
――ええええ⁉
と、こうして僕と琉翔の『受けの座☆争奪戦』は始まったワケだ。
もう、ちょっと心外すぎてガッカリな展開だよ、本当に!
真っすぐで大好きな琉翔の性格だけれど、真っすぐ過ぎて憎らしく思った瞬間だった。
僕は琉翔のためならば何でもできる。本気でそう思っていた。
――それなのに!
「な、男同士で付き合うって、どうなるんだろうな」
琉翔と両想いになって一週間。突然の琉翔からの質問に心臓がドキリとする。
ゲイのカップルって、きっと良いことじゃない。何となく隠さなくてはいけないと思っていた。
そんな気持ちに向き合うので精一杯だった。
琉翔はどこまでを言っているのだろう?
「えっと、僕にも分かんない。好きだけじゃ、ダメってこと、かな」
「何だろな。両想いになると、欲が出るのかも。俺たちには、この先に何がある?」
同性で好き合っている、この先。少し考える。付き合った、先のこと。
「何って、手を、つなぐ?」
ありきたりな事しか思い浮かばない。
だけど手を繋ぐなんて、自分の発想が乙女すぎて恥ずかしい。
でも、琉翔はそんな僕を笑わない。
「いや、そうなんだけど。ちょっと調べちゃって、さ。ほら、同性カップルだと、攻め役と、受け役が、いるみたいで、さ」
驚いた。そこまで琉翔が本気で調べているなんて。
カマトトぶって手を繋ぐとか言ってみたけれど、僕は琉翔を好きになった時点でそのあたりを調べている。
「なんだ。それなら、僕が受けになるよ。琉翔はカッコいいし、攻め、だろ」
「は? それで、いいのか?」
「うん。僕は琉翔のためなら、受けでいい」
僕は琉翔のためなら何でもできる。身長は三センチ琉翔の方が高いし、文化部の僕より琉翔の方がガッチリだし。
当然の事だと思っていた。それなのに。
「……そっか。よし、俺が『受け』になろう!」
――は?
耳を疑う。僕の言葉を聞いていたのだろうか。
「いやいや、だから、お前のためなら僕が『受け』になるって」
「いや、そもそもだな、ゲイカップルなら大きい方が攻めってのが間違っている。春樹の男気に感動した。もう、それで十分だ。俺が『受け』でいい」
「ちょっと待て! マジで意味わからん。僕が受けでいいってば!」
「そんなワケにはいかない!」
何を言い争っているのか意味不明だ! と思いながらも、引くに引けずに琉翔と睨み合う。
いや、こんなことで喧嘩するなど理不尽だ。ちょっと落ち着こう、と言おうとしたのだけど。
「分かった。春樹、勝負だ。どちらが受けに相応しいか。負けたほうが『攻め』だ。いいな?」
――ん? 何だって?
目をパチクリして琉翔を見つめた。マジで理解できないのだけど。
「は、はぁ? あ、えっと。何て言っていいのかな。ちょっと、ははは」
もう頭がパンク寸前だ……。困り果てて苦笑いをした。
「くっそ! そんな顔して可愛いアピールか! いいか! 俺は勝負事には全力投球だ。負けないからな、春樹!」
――ええええ⁉
と、こうして僕と琉翔の『受けの座☆争奪戦』は始まったワケだ。
もう、ちょっと心外すぎてガッカリな展開だよ、本当に!
真っすぐで大好きな琉翔の性格だけれど、真っすぐ過ぎて憎らしく思った瞬間だった。



