平安後宮の身代わり女御は、帝に溺愛される

「素敵な屏風ですね、薫子(かおるこ)さま」
「そうね……」
 この屏風も、本当は姉上のために用意されたもの……。
 入内した私は、藤壺と呼ばれる飛香舎に入った。
「綺麗な花……」
「そうね……」
 心ここにあらず、という感じだった。
 なんだか、夢のようだ。
 姉上の代わりに入内するなんて……。