平安後宮の身代わり女御は、帝に溺愛される

「……薫子(かおるこ)。……晴子(はるこ)の代わりに入内してほしい」
「私が、ですか?」
 時は平安。
 右大臣の娘、薫子(かおるこ)
 私は、突然の出来事に驚いていた。
「ごめんね、薫子(かおるこ)。……私、もう入内できないわ……」
 姉の晴子(はるこ)が病に倒れてしまったのだ。
「私が、姉上の代わりに、入内する……」
「頼む……」
「私からもお願い、薫子(かおるこ)
 母は、前の左大臣の娘だ。
「……分かりました」
 断れるはずがなかった。