わたしのこと、まだ好きですか?

 お読みいただき、ありがとうございました。

 実は作者はこの項で大変逡巡し苦悩していました。

 まさか風間くんが脳破壊されていないとは……、いや大好きな幼馴染がクラスメイトに抱かれてしまっているのを知ってしまったら、若い彼なら脳破壊は必須だよね。

 いや待った、物語の流れが別のNTR物になってしまう。

 構想では、幼馴染を奪われたトラウマを抱えた風間くんが妃美ちゃんに悩み相談をしている場面がありました。

 これを省いて、いきなり加代のお墓の前からでいい。それで、ここまで読んで下さった読者さんにもストーリーの違和感はない筈だ。私は思いました。

 しかし、やっぱり脳破壊を起こすよね。だって風間くんは若いんだからさ。

 ……作者の葛藤。

 ということで冒頭に脳破壊された風間くんが過去のトラウマによって恋愛が出来ないことに苦悩する描写を入れ、それを優しくフォローする妃美ちゃんという光景を描いたエンディングを作りました。

 これが最初期のエンディングです。

 どんなことがキッカケで二人の関係が最悪の状態になろうとも、何か幸せになれる第一歩がある、風間くんが妃美ちゃんと結婚して出来るであろうお腹の子供へ、亡くなっている加代の憑依という奇跡が起こる。将来、上手く行くと信じて彼らはまた前を向いて進むのです。

 という感じにしてみました。

 ちょっと無理やりでしょうか?

 また悩みました。

 作者は、お墓「加代、来たよ。久しぶりだな」から物語スタート、風間くんの脳破壊はなかった、それほど彼の意志は強かった、みたいなのが良かったと少しだけ強く思って、余計な部分をカットして公開したのが前ページのラスト・エンディングでした。

 それでは、風間くんが大切な彼女を奪われ、脳破壊を起こしてからの最初期に作ったエンディングをお楽しみください。




★読まれたばかりの方は、別エンディングは後日お読みいただくのをお勧めいたします。
 尚、上部と下部とイラストだけが違います。