「ウチの学校
クリスマス点灯式で、彼女からケーキをもらうと、
その恋は永遠に、続くんだって」
放課後、ハヤトが楽しそうに話す
「なんで、ハヤトが楽しそうなの?」
と卓が呆れる
最近僕も、ハヤトのこの感覚が、
わかるようになった
卓とハヤトと一緒にいる、お笑い的な面白さ以外にも
楽しいことがある
宮世のことを考えるだけで楽しい
「だけど、ケーキって、女子の負担、重くない?」
卓は、マフラーを巻きながら、言った
「そうだな、コンビニのグミでいいから
食べながら海岸を散歩したい。海の家で焼きそば買ったり」
ハヤトは、うっとり想像しながら
「山中は?」
と聞いてきた
「僕はパフェを食べたり、お祭りに行ったり。
暑いだろうから、ペットボトルのジュース4本くらい凍らせて持っていって」
「山中、それって2キロだよ。重すぎ」
「2人で、ヒンヤリ出来るなら軽いもんだよ」
「お前ら、こんなに寒いのに、なんで、イメージが夏なんだよ」
「「ほんとだ」」
と、目を見合わせた
ハヤトがしみじみ
「山中って、してあげたいタイプだよな」
「そう?」
「俺らには、何を、してくれるー?」
「何もしませーん」
いつもの、中身の無い話をしていると、廊下に人の気配がした
目をやると、陸上部が走っている
僕の視線に、気づいたハヤトが
「陸上部ってたまに練習、廊下でするよな」
「クリスマス点灯式で、グラウンドがダメなんじゃない」
と、卓が言った
宮世は……見当たらない
2人の帰りを昇降口まで見送る
すでに、恋人達がイチャイチャし始めている
僕はなるべく目立た無いように
ゴミ拾いを始めた
生徒会長の
「3、2、1」
の合図とともに、校舎の壁や植木、サンタやトナカイのオブジェが一斉に光り出した
恋人たちからは、歓声があがる
綺麗…だけど僕には関係がない
恋人たちの足元を透明人間になり
ササッと掃除すること、30分
だいたい、綺麗になった
後、1時間もすれば、またゴミが落ちているかもしれない
僕は、一旦教室に戻る
僕の机の上には
…リンゴの飴
えっ、誰の?
これって宮世がくれたのと同じ…宮世?
まさか…
そう思いながら、僕は、走り出した
もし宮世なら、どうして!?
陸上部が練習している廊下ってどこ?
息をきらしながら、校舎を
四方八方探し回っていると
前からゾロゾロと陸上部員が歩いてきた
僕は、端に避けながら、宮世を探す
一番後ろ
重そうな足取りで歩く、宮世を見つけた
僕は、勇気を振り絞った
「宮世君」
「うん?」
「これ、宮世君のかな?僕の机にあって、違ったらごめん」
「宮世でいいって、言ったけど」
いや、、僕たち、そんな距離感じゃ…
「はい、えっと宮世、この飴」
「あげる」
「えっ、あ、ありがと」
「ゴミ拾い、手伝うよ」
思いがけない、宮世からの提案…
だけど、きっと練習で疲れてるはず
飴までもらっているのに、滅相もない!
「大丈夫だよ。もうほとんど終わったし」
「ほとんど?」
「ゴミ拾いは、したって事が大事だから、9割綺麗になってればいいし」
「残り1割は?」
「綺麗にならなくても…だから」
「美化委員やる奴って、完璧に綺麗にしたいのかと、思ってた」
「もちろん、僕もそう思ってる」
「じゃあ、9割でいいのは誰?」
朝から、頭を抱えている僕に
「怖いよー。山中!
それで、もう一人の自分って答えたの?」
「うん」
「二重人格」
「そう思われたな」
ハヤトと卓は、追いうちをかけてきた
クリスマス点灯式で、彼女からケーキをもらうと、
その恋は永遠に、続くんだって」
放課後、ハヤトが楽しそうに話す
「なんで、ハヤトが楽しそうなの?」
と卓が呆れる
最近僕も、ハヤトのこの感覚が、
わかるようになった
卓とハヤトと一緒にいる、お笑い的な面白さ以外にも
楽しいことがある
宮世のことを考えるだけで楽しい
「だけど、ケーキって、女子の負担、重くない?」
卓は、マフラーを巻きながら、言った
「そうだな、コンビニのグミでいいから
食べながら海岸を散歩したい。海の家で焼きそば買ったり」
ハヤトは、うっとり想像しながら
「山中は?」
と聞いてきた
「僕はパフェを食べたり、お祭りに行ったり。
暑いだろうから、ペットボトルのジュース4本くらい凍らせて持っていって」
「山中、それって2キロだよ。重すぎ」
「2人で、ヒンヤリ出来るなら軽いもんだよ」
「お前ら、こんなに寒いのに、なんで、イメージが夏なんだよ」
「「ほんとだ」」
と、目を見合わせた
ハヤトがしみじみ
「山中って、してあげたいタイプだよな」
「そう?」
「俺らには、何を、してくれるー?」
「何もしませーん」
いつもの、中身の無い話をしていると、廊下に人の気配がした
目をやると、陸上部が走っている
僕の視線に、気づいたハヤトが
「陸上部ってたまに練習、廊下でするよな」
「クリスマス点灯式で、グラウンドがダメなんじゃない」
と、卓が言った
宮世は……見当たらない
2人の帰りを昇降口まで見送る
すでに、恋人達がイチャイチャし始めている
僕はなるべく目立た無いように
ゴミ拾いを始めた
生徒会長の
「3、2、1」
の合図とともに、校舎の壁や植木、サンタやトナカイのオブジェが一斉に光り出した
恋人たちからは、歓声があがる
綺麗…だけど僕には関係がない
恋人たちの足元を透明人間になり
ササッと掃除すること、30分
だいたい、綺麗になった
後、1時間もすれば、またゴミが落ちているかもしれない
僕は、一旦教室に戻る
僕の机の上には
…リンゴの飴
えっ、誰の?
これって宮世がくれたのと同じ…宮世?
まさか…
そう思いながら、僕は、走り出した
もし宮世なら、どうして!?
陸上部が練習している廊下ってどこ?
息をきらしながら、校舎を
四方八方探し回っていると
前からゾロゾロと陸上部員が歩いてきた
僕は、端に避けながら、宮世を探す
一番後ろ
重そうな足取りで歩く、宮世を見つけた
僕は、勇気を振り絞った
「宮世君」
「うん?」
「これ、宮世君のかな?僕の机にあって、違ったらごめん」
「宮世でいいって、言ったけど」
いや、、僕たち、そんな距離感じゃ…
「はい、えっと宮世、この飴」
「あげる」
「えっ、あ、ありがと」
「ゴミ拾い、手伝うよ」
思いがけない、宮世からの提案…
だけど、きっと練習で疲れてるはず
飴までもらっているのに、滅相もない!
「大丈夫だよ。もうほとんど終わったし」
「ほとんど?」
「ゴミ拾いは、したって事が大事だから、9割綺麗になってればいいし」
「残り1割は?」
「綺麗にならなくても…だから」
「美化委員やる奴って、完璧に綺麗にしたいのかと、思ってた」
「もちろん、僕もそう思ってる」
「じゃあ、9割でいいのは誰?」
朝から、頭を抱えている僕に
「怖いよー。山中!
それで、もう一人の自分って答えたの?」
「うん」
「二重人格」
「そう思われたな」
ハヤトと卓は、追いうちをかけてきた

