朝の教室
僕は、今朝の夢を思い出していた
宮世と一緒に、練習している夢
目が覚めても、まだ、心臓がドキドキしていた
僕と宮世の関わりは、文化祭以降、何もない
飴を拾ったくらいだ
関わりは無いが、僕の心には、いつの間にか
宮世のスペースが出来ていた
『ありがと』と言ってくれた
あの柔らかい笑顔
『あげる』と言ってくれた
あのクールな表情
何度も思い出し、毎日、宮世を探していた
「話してみたいな…」
「誰と?」
つい、口から出た独り言を、ハヤトに聞かれてしまった
「えっ、別に」
「宮世だろ」
鋭い卓
「えっ、そうなの?」
ハヤトの目が嫌なギラつきをみせる
「別に」
「なんでなんで?」
「そんなの…」
卓、言わないでー
「クリスマス点灯式、一緒にゴミ拾いしようって誘うんだろ」
ハヤトのテンションは、一気に下がる
「そんなことかよー」
卓の、鋭いのか鈍いのか、分からない観察力に、救われた
安心したのも束の間
「行くぞー」
ハヤトに、ガシッと腕をつかまれ、連れて行かれる
「どこへ?」
僕は、全体重を後ろにして、ジタバタする
「2-2」
「だけどー」
ハヤトが腕を引っ張る
ジタバタしてる間に、2-2に着いてしまった
「おはようございまーす、宮世君いますか?」
ハヤトは、入口で叫ぶ
僕は、腕を掴まれたまま、ハヤトの後ろに隠れていた
近づく、足音
ヤバい…
「宮世君、コイツが話があるらしくって」
僕は恥ずかしくて、宮世の足元を見ている
「うで」
宮世の声…うで?
「?」
ハヤトは自分の手をみて、あっと僕の腕を離した
その、ハヤトが離した僕の腕を
宮世は掴んで、大股で歩き出す
「えっ?」
僕は引っ張られながら、小走りでついて行く
「ここで話せばー」
ハヤトが能天気な声で、叫んでいる
華奢に思えていた宮世の背中は
間近でみると大きくて、、ドカッ
曲がり角を曲がった瞬間に、止まった宮世の背中にぶつかってしまった
宮世は振り返り、手は、ほどかれる
なんとなく腕をさすった
「痛かった?」
宮世が、申し訳無さそうに言った
いつもの、宮世と違って
自信無さげに見えた
「全然大丈夫!」
「…そっか」
キンコ〜ン――
チャイムがなってしまった
「話って」
宮世は優しい口調で、聞いてくれる
「あっ、ごめんね。急に」
僕は、テンパリながら早口で伝える
「美化委員で、クリスマス点灯式のゴミ拾いをするんだけど。あっ、別に絶対!とかでは無くて。希望者?なんだけど。二人一組とかでも無いんだけど、でも、また…」
宮世は黙って真剣?に聞いていてくれるけど、その顔が怖い…
この空気…無理だー
「宮世君は美化委員の正式メンバーじゃないから、ゴミ拾いのこと、知らなかったかもだけど」
「俺、正式メンバーじゃないの?」
イラつく?宮世
「いや、正式メンバーだけど、宮世君は、なんていうか、陸上がメインで。練習に支障が出ることは、しなくてよくて」
「陸上がメインって誰が決めたの?」
よりイラつく宮世
なんでー?
明らかにいつもの、強気な宮世に戻っている
「いや、誰も決めてない。しいて言うなら、宮世君に才能を与えた神様とか。
それで、ウチの理事長経由で、下々の、僕たちにまで広まってる感じ」
僕は、何を言ってるんだ?
でも軽口は止まらない
「それで、本題としては、宮世君はゴミ拾いをしなくていい。ってこと」
あれ?
「それを言いに来たの?」
「うん」
教室に戻りハヤトに報告する
「断った?誰が?」
「僕が」
「何を?」
「ごみひろい?を」
「なんで?」
「流れで」
「どんな流れだよ。一緒にゴミ拾いしょうって、誘いに行って、ゴミ拾い断ってくるって」
「どんな流れでしょうー?」
「クイズになんねーよ」
「柊太朗が断ったのは、いつもの空気読んで。でしょ」
卓が、ハヤトからの尋問に、助け舟を出してくれる
「そうそう、ゴミ拾いなんて、誰もしたく無いって」
「だったら誘いに、行くなよ!」
僕はいったい何をしているんだろ…
僕は、今朝の夢を思い出していた
宮世と一緒に、練習している夢
目が覚めても、まだ、心臓がドキドキしていた
僕と宮世の関わりは、文化祭以降、何もない
飴を拾ったくらいだ
関わりは無いが、僕の心には、いつの間にか
宮世のスペースが出来ていた
『ありがと』と言ってくれた
あの柔らかい笑顔
『あげる』と言ってくれた
あのクールな表情
何度も思い出し、毎日、宮世を探していた
「話してみたいな…」
「誰と?」
つい、口から出た独り言を、ハヤトに聞かれてしまった
「えっ、別に」
「宮世だろ」
鋭い卓
「えっ、そうなの?」
ハヤトの目が嫌なギラつきをみせる
「別に」
「なんでなんで?」
「そんなの…」
卓、言わないでー
「クリスマス点灯式、一緒にゴミ拾いしようって誘うんだろ」
ハヤトのテンションは、一気に下がる
「そんなことかよー」
卓の、鋭いのか鈍いのか、分からない観察力に、救われた
安心したのも束の間
「行くぞー」
ハヤトに、ガシッと腕をつかまれ、連れて行かれる
「どこへ?」
僕は、全体重を後ろにして、ジタバタする
「2-2」
「だけどー」
ハヤトが腕を引っ張る
ジタバタしてる間に、2-2に着いてしまった
「おはようございまーす、宮世君いますか?」
ハヤトは、入口で叫ぶ
僕は、腕を掴まれたまま、ハヤトの後ろに隠れていた
近づく、足音
ヤバい…
「宮世君、コイツが話があるらしくって」
僕は恥ずかしくて、宮世の足元を見ている
「うで」
宮世の声…うで?
「?」
ハヤトは自分の手をみて、あっと僕の腕を離した
その、ハヤトが離した僕の腕を
宮世は掴んで、大股で歩き出す
「えっ?」
僕は引っ張られながら、小走りでついて行く
「ここで話せばー」
ハヤトが能天気な声で、叫んでいる
華奢に思えていた宮世の背中は
間近でみると大きくて、、ドカッ
曲がり角を曲がった瞬間に、止まった宮世の背中にぶつかってしまった
宮世は振り返り、手は、ほどかれる
なんとなく腕をさすった
「痛かった?」
宮世が、申し訳無さそうに言った
いつもの、宮世と違って
自信無さげに見えた
「全然大丈夫!」
「…そっか」
キンコ〜ン――
チャイムがなってしまった
「話って」
宮世は優しい口調で、聞いてくれる
「あっ、ごめんね。急に」
僕は、テンパリながら早口で伝える
「美化委員で、クリスマス点灯式のゴミ拾いをするんだけど。あっ、別に絶対!とかでは無くて。希望者?なんだけど。二人一組とかでも無いんだけど、でも、また…」
宮世は黙って真剣?に聞いていてくれるけど、その顔が怖い…
この空気…無理だー
「宮世君は美化委員の正式メンバーじゃないから、ゴミ拾いのこと、知らなかったかもだけど」
「俺、正式メンバーじゃないの?」
イラつく?宮世
「いや、正式メンバーだけど、宮世君は、なんていうか、陸上がメインで。練習に支障が出ることは、しなくてよくて」
「陸上がメインって誰が決めたの?」
よりイラつく宮世
なんでー?
明らかにいつもの、強気な宮世に戻っている
「いや、誰も決めてない。しいて言うなら、宮世君に才能を与えた神様とか。
それで、ウチの理事長経由で、下々の、僕たちにまで広まってる感じ」
僕は、何を言ってるんだ?
でも軽口は止まらない
「それで、本題としては、宮世君はゴミ拾いをしなくていい。ってこと」
あれ?
「それを言いに来たの?」
「うん」
教室に戻りハヤトに報告する
「断った?誰が?」
「僕が」
「何を?」
「ごみひろい?を」
「なんで?」
「流れで」
「どんな流れだよ。一緒にゴミ拾いしょうって、誘いに行って、ゴミ拾い断ってくるって」
「どんな流れでしょうー?」
「クイズになんねーよ」
「柊太朗が断ったのは、いつもの空気読んで。でしょ」
卓が、ハヤトからの尋問に、助け舟を出してくれる
「そうそう、ゴミ拾いなんて、誰もしたく無いって」
「だったら誘いに、行くなよ!」
僕はいったい何をしているんだろ…

