文化祭2日目
廊下で僕とハヤトは、"スポーツお化け"とは違う衣装を着ている卓に、話を聞いている
「江戸時代ということで、浴衣にした」
ハヤトは呆れながら
「卓、気になってるのは浴衣じゃなくて、薪!なんで薪を背負ってるの?」
「江戸時代といえば、二宮尊徳だろ」
当然という顔の卓
僕は
「二宮尊徳って?」
と、ハヤトに聞く
「金次郎」
「あー、金次郎なら有名だね」
ハヤトは不服そう
「有名だけど、誰が、江戸時代といえばで、二宮尊徳あげるんだよ。普通は、徳川家康とか」
「徳川か」
考え込む、卓
僕は、2-2に続く廊下を見ながら、今日も宮世とのゴミ拾いがあることを、考えていた
昨日は苦痛だった
だけど、最後の表情は、忘れられない
「卓、どこ行くんだよ」
ハヤトの声で、頭の中が、宮世から卓にスライドする
「ちょっと、徳川家継になってくる」
「誰が、徳川といえばで、家継っていうんだよ」
「子供のお化けが一番怖いだろ」
卓は、急いで教室に、入って行った
僕は2人の、やり取りを楽しみながら
「子どのなの?」
と、ハヤトに聞いた
ハヤトは冗談で
僕を睨みながら、顔を近づける
「それくらい知ってるだろ」
「…はい」
真顔のハヤトの顔が、どんどん近づいてくるぅ
「山中!」
誰かに、手を引っ張られる
手をたどると宮世
ドキドキドキドキ……
僕の心臓…永遠になり続けそう
ぐいっと、また引っ張られ
ハヤトから、より引き離される
冷静に…声が裏返ったりしないように…
「宮世…どうしたの?」
「ゴミ拾い」
と、ぶっきら棒に答える
「あっそうだ!ごめん」
焦る僕に、ハヤトは
「早く行ってこい!」
と手を振った
ハヤトの声を受けて、宮世は歩き出す
僕の手首を掴んだまま
早足で歩く、宮世の背中に
「ごめんね、昨日も今日も、教室まで来てもらって」
「別に、そんな離れてないし」
じゃあなんで不機嫌?
「でも、時間通りにスタート出来なくてごめんね」
「…」
なんで不機嫌?
宮世の
僕の手を掴む力が、強くなった気がした
「仲いいんだな」
「えっ?あっハヤト?」
「昨日も模擬店…一緒に、回ってただろ?」
歩くスピードが落ちる宮世
昨日、目が合ったのは気のせいじゃ無かったのか?
僕は宮世の背中に向かって答える
「うん、僕たち飾り付け係なんだけど、やること無くて」
「…」
昨日は意識してなかったけど、周りをみると、宮世への視線は異常だ
みんなが宮世を目で追っている
後ろから、ついてくる生徒もいる
「大変だね」
つい口から出てしまった
急に手は、ほどかれ、宮世は振り返る
「あっ、いつもこんなに、見られてて大変だね」
「別に。ちゃんと見てくれてる奴もいるから」
「…?」
「同じ中学?」
「ハヤト?卓とは同じ中学だけど、ハヤトは高校で。あっ、卓って言うのは」
「知ってる。いつも、3人でいる、もう1人の奴だろ」
「うん」
「…」
なにこの会話?
僕は状況を変えるために
「歩こうか…ほら、人が集まってきてるし」
と、なんとか、笑顔を作って言った
宮世は、不服そうに残りの時間を過ごしていた
ゴミ拾いが終わり
「苦しかったー」
呼び込みをしている、ハヤトに愚痴?ってしまった
宮世が嫌いな訳では無い
むしろ逆
どうしても惹きつけられる
宮世には、人を魅了する才能がある
「だけど宮世って、山中とはしゃべるんだな。クラスだと一言も発しないらしいぞ」
「しゃべるけど…弾まないよ」
「そりゃそうだろー
山中みたいな、プレーンなヤツと、宮世みたいなストーンなヤツじゃ、弾むもんも弾まないよ」
プレーン?ストーン?
「プレーンってヨーグルトでしか聞いたことないけど」
「いいの、いいの。」
「ストーンって石?」
「そう、そう。」
廊下で僕とハヤトは、"スポーツお化け"とは違う衣装を着ている卓に、話を聞いている
「江戸時代ということで、浴衣にした」
ハヤトは呆れながら
「卓、気になってるのは浴衣じゃなくて、薪!なんで薪を背負ってるの?」
「江戸時代といえば、二宮尊徳だろ」
当然という顔の卓
僕は
「二宮尊徳って?」
と、ハヤトに聞く
「金次郎」
「あー、金次郎なら有名だね」
ハヤトは不服そう
「有名だけど、誰が、江戸時代といえばで、二宮尊徳あげるんだよ。普通は、徳川家康とか」
「徳川か」
考え込む、卓
僕は、2-2に続く廊下を見ながら、今日も宮世とのゴミ拾いがあることを、考えていた
昨日は苦痛だった
だけど、最後の表情は、忘れられない
「卓、どこ行くんだよ」
ハヤトの声で、頭の中が、宮世から卓にスライドする
「ちょっと、徳川家継になってくる」
「誰が、徳川といえばで、家継っていうんだよ」
「子供のお化けが一番怖いだろ」
卓は、急いで教室に、入って行った
僕は2人の、やり取りを楽しみながら
「子どのなの?」
と、ハヤトに聞いた
ハヤトは冗談で
僕を睨みながら、顔を近づける
「それくらい知ってるだろ」
「…はい」
真顔のハヤトの顔が、どんどん近づいてくるぅ
「山中!」
誰かに、手を引っ張られる
手をたどると宮世
ドキドキドキドキ……
僕の心臓…永遠になり続けそう
ぐいっと、また引っ張られ
ハヤトから、より引き離される
冷静に…声が裏返ったりしないように…
「宮世…どうしたの?」
「ゴミ拾い」
と、ぶっきら棒に答える
「あっそうだ!ごめん」
焦る僕に、ハヤトは
「早く行ってこい!」
と手を振った
ハヤトの声を受けて、宮世は歩き出す
僕の手首を掴んだまま
早足で歩く、宮世の背中に
「ごめんね、昨日も今日も、教室まで来てもらって」
「別に、そんな離れてないし」
じゃあなんで不機嫌?
「でも、時間通りにスタート出来なくてごめんね」
「…」
なんで不機嫌?
宮世の
僕の手を掴む力が、強くなった気がした
「仲いいんだな」
「えっ?あっハヤト?」
「昨日も模擬店…一緒に、回ってただろ?」
歩くスピードが落ちる宮世
昨日、目が合ったのは気のせいじゃ無かったのか?
僕は宮世の背中に向かって答える
「うん、僕たち飾り付け係なんだけど、やること無くて」
「…」
昨日は意識してなかったけど、周りをみると、宮世への視線は異常だ
みんなが宮世を目で追っている
後ろから、ついてくる生徒もいる
「大変だね」
つい口から出てしまった
急に手は、ほどかれ、宮世は振り返る
「あっ、いつもこんなに、見られてて大変だね」
「別に。ちゃんと見てくれてる奴もいるから」
「…?」
「同じ中学?」
「ハヤト?卓とは同じ中学だけど、ハヤトは高校で。あっ、卓って言うのは」
「知ってる。いつも、3人でいる、もう1人の奴だろ」
「うん」
「…」
なにこの会話?
僕は状況を変えるために
「歩こうか…ほら、人が集まってきてるし」
と、なんとか、笑顔を作って言った
宮世は、不服そうに残りの時間を過ごしていた
ゴミ拾いが終わり
「苦しかったー」
呼び込みをしている、ハヤトに愚痴?ってしまった
宮世が嫌いな訳では無い
むしろ逆
どうしても惹きつけられる
宮世には、人を魅了する才能がある
「だけど宮世って、山中とはしゃべるんだな。クラスだと一言も発しないらしいぞ」
「しゃべるけど…弾まないよ」
「そりゃそうだろー
山中みたいな、プレーンなヤツと、宮世みたいなストーンなヤツじゃ、弾むもんも弾まないよ」
プレーン?ストーン?
「プレーンってヨーグルトでしか聞いたことないけど」
「いいの、いいの。」
「ストーンって石?」
「そう、そう。」

