月曜
今日から4日間 期末テストーー
とりあえず、今日のテスト終了!
僕はそそくさと、帰る準備をする
「じゃあ」
ハヤトと卓に、声をかけて教室を出る
後ろでハヤトの声が聞こえる
「宮世見放題サブスクに入ったから、忙しいのか」
クラスメイトの笑い声
最近僕は男子からは、からかわれ
女子からは、妬まれる
だけど誰に、なんと言われてもいい!
この気持ちが、僕に、これが恋だと気づかせる
いつの間にか、僕の判断軸は
宮世にどう思われるか?
その一点になっていた
明日は七夕
この年になって
短冊に、書きたいことがあるのは始めてだ
僕らは体育館にいた
2人きりの体育館はいつもより、広く感じる
冷房はしっかり効いていて、涼しい
「宮世、現国どうだった?」
「どうって、出来なかったけど…しゅうは?」
しゅうっという響きに、僕は内心ニヤニヤしながら、
手放しで喜べない
『あおい』を一蹴された記憶が、頭から消えない
宮世は、テキパキと練習の準備を始めている
僕はその横で、あぐらをかきながら、宮世が出したタオルを畳んでいる
「全然ダメー、今日から地獄」
オーバーに倒れ込み、畳んだタオルをぐちゃぐちゃにした
宮世は、それを丁寧に畳み直す
「ごめん」
「全然大丈夫、しゅう。こんなことは、しなくていいから」
その発言…なんか、寂しい
宮世が話をテストに戻す
「俺は、出来ないのが分かってるから、地獄ではない」
「出来ないって分かってても、それを目の当たりにするのが地獄じゃん」
「それが現実だろ」
「宮世って、強いな、ここが」
僕は、自分の胸に手をあてた
すると宮世は、ひざまずき、僕を凝視する
えっ?近い
次の瞬間、僕の手は宮世の胸にあった
「しゅう…俺、ドキドキしてるだろ?」
宮世に持っていかれた左手からは、確かに宮世の心臓のドキドキを感じている
だけど、それ以上に僕の心臓が、高速に動いている
僕らは、見つめ合う
…にらめっこ?
「これなに?(笑)」
現実に戻った2人で笑ってしまった
ぐぅぅ
「宮世…お腹すいたー」
「OK。800を3本走ったら、今日は帰ろう」
宮世は、走り出す
室内に風をおこす
やっぱり、すごい才能だ!
神様は不平等だな
才能とカッコ良さだけでも、宮世は、群を抜いてるのに、話してみると性格まで良くて完璧なんだから
「宮世、"見てる"と、"しゅうって呼ぶ"以外で、出来ること無いかな」
「まだ、いいの?」
「もちろん!十二個目は?陸上のことでもいいし」
「陸上は無いかな」
僕の、心がピキッと痛んだ
宮世には、入れない領域がある
「お昼ご飯を一緒に食べるとかは?」
「そんなこと?」
「2人でだぞ」
「2人でだよ」
「ありがと」
「なんで、宮世がお礼言うの!十二個目、了解しました」
「しゅうは何食べたい?」
「ラーメン」
「了解しました」
宮世との時間はテストの悩みを吹き飛ばしてくれる
一瞬は…
次の日
「宮世、歴史どうだった?」
「ダメだった、しゅうは?」
「半分以上、カンーー」
僕は、体育館で、寝転びながら伸びをした
「4割は正解、カンもいくつか当たると思えば、そこまで悪くない」
「宮世って、プラス思考だな」
「どうせ結果は変わらないんだから、いい方に考えてるだけ」
ストレッチを軽く済ませる宮世
つい、ゴロゴロしながら
「走るの?」
と、適当な質問をしてしまった
「走るよ!」
そう笑って宮世は、ランニングを始めた
寝転んでるおかげで、自宅に居るような、ユルさが出てしまった
ゴロゴロ――
ダメだ、これじゃあ、応援にならない!
何かしなきゃ!何か!
「みやせ、十三個目ってない?」
自分でも呆れるが、結局、宮世に聞いていた
何か思いついてくれ!宮世
「じゃあ…お揃いとか」
と、首を触りながら、小さな声で言った
「おそろい?」
僕と宮世がお揃い…
僕の気持ちは一気に浮き立つ
その気持ちがバレない様に、顔の表情を抑えながら、宮世に聞いた
「一緒の何かってこと?」
「うん、まあ…」
宮世は、口ごもる
これこそ、僕が役に立てるチャンス!
リードしないと!
「えっと…宮世、お揃いといえば、ほら、タオルとか」
「タオル…」
違う?
「ペンとか」
「サッと目に入る様な…」
あれ?宮世には、頭に浮かんでる答えがありそう
「宮世、例えば何がいいと思う?僕は何でも、宮世と一緒なら嬉しいけど」
「ほんと?」
宮世の顔が、輝いた
もっと輝かせたい
「もちろん!嬉しいに決まってるじゃん」
「…じゃあ、ここにつけるキーホルダーとか」
と、宮世は鞄のチャックを見せた
「いいじゃん、どんなのにする?」
なんだか、絶対、お互いに照れくさいこの話を、早く終わらせたい
やっぱり止めよう、となる前に
「しゅうは、好きな動物とか?」
「柴犬は飼ってるから好きだけど」
「俺も、俺も、柴犬飼ってる」
「じゃあ決まりじゃん。柴犬のキーホルダー探そう。駅前の、モールにありそうじゃない?今日、寄って行こうよ。ご飯もそこで食べよう」
「そうだな。しゅうは、何が食べたい?」
「キンキンに冷えてる、炭酸が飲みたい」
「飯じゃないじゃん(笑)」
今日から4日間 期末テストーー
とりあえず、今日のテスト終了!
僕はそそくさと、帰る準備をする
「じゃあ」
ハヤトと卓に、声をかけて教室を出る
後ろでハヤトの声が聞こえる
「宮世見放題サブスクに入ったから、忙しいのか」
クラスメイトの笑い声
最近僕は男子からは、からかわれ
女子からは、妬まれる
だけど誰に、なんと言われてもいい!
この気持ちが、僕に、これが恋だと気づかせる
いつの間にか、僕の判断軸は
宮世にどう思われるか?
その一点になっていた
明日は七夕
この年になって
短冊に、書きたいことがあるのは始めてだ
僕らは体育館にいた
2人きりの体育館はいつもより、広く感じる
冷房はしっかり効いていて、涼しい
「宮世、現国どうだった?」
「どうって、出来なかったけど…しゅうは?」
しゅうっという響きに、僕は内心ニヤニヤしながら、
手放しで喜べない
『あおい』を一蹴された記憶が、頭から消えない
宮世は、テキパキと練習の準備を始めている
僕はその横で、あぐらをかきながら、宮世が出したタオルを畳んでいる
「全然ダメー、今日から地獄」
オーバーに倒れ込み、畳んだタオルをぐちゃぐちゃにした
宮世は、それを丁寧に畳み直す
「ごめん」
「全然大丈夫、しゅう。こんなことは、しなくていいから」
その発言…なんか、寂しい
宮世が話をテストに戻す
「俺は、出来ないのが分かってるから、地獄ではない」
「出来ないって分かってても、それを目の当たりにするのが地獄じゃん」
「それが現実だろ」
「宮世って、強いな、ここが」
僕は、自分の胸に手をあてた
すると宮世は、ひざまずき、僕を凝視する
えっ?近い
次の瞬間、僕の手は宮世の胸にあった
「しゅう…俺、ドキドキしてるだろ?」
宮世に持っていかれた左手からは、確かに宮世の心臓のドキドキを感じている
だけど、それ以上に僕の心臓が、高速に動いている
僕らは、見つめ合う
…にらめっこ?
「これなに?(笑)」
現実に戻った2人で笑ってしまった
ぐぅぅ
「宮世…お腹すいたー」
「OK。800を3本走ったら、今日は帰ろう」
宮世は、走り出す
室内に風をおこす
やっぱり、すごい才能だ!
神様は不平等だな
才能とカッコ良さだけでも、宮世は、群を抜いてるのに、話してみると性格まで良くて完璧なんだから
「宮世、"見てる"と、"しゅうって呼ぶ"以外で、出来ること無いかな」
「まだ、いいの?」
「もちろん!十二個目は?陸上のことでもいいし」
「陸上は無いかな」
僕の、心がピキッと痛んだ
宮世には、入れない領域がある
「お昼ご飯を一緒に食べるとかは?」
「そんなこと?」
「2人でだぞ」
「2人でだよ」
「ありがと」
「なんで、宮世がお礼言うの!十二個目、了解しました」
「しゅうは何食べたい?」
「ラーメン」
「了解しました」
宮世との時間はテストの悩みを吹き飛ばしてくれる
一瞬は…
次の日
「宮世、歴史どうだった?」
「ダメだった、しゅうは?」
「半分以上、カンーー」
僕は、体育館で、寝転びながら伸びをした
「4割は正解、カンもいくつか当たると思えば、そこまで悪くない」
「宮世って、プラス思考だな」
「どうせ結果は変わらないんだから、いい方に考えてるだけ」
ストレッチを軽く済ませる宮世
つい、ゴロゴロしながら
「走るの?」
と、適当な質問をしてしまった
「走るよ!」
そう笑って宮世は、ランニングを始めた
寝転んでるおかげで、自宅に居るような、ユルさが出てしまった
ゴロゴロ――
ダメだ、これじゃあ、応援にならない!
何かしなきゃ!何か!
「みやせ、十三個目ってない?」
自分でも呆れるが、結局、宮世に聞いていた
何か思いついてくれ!宮世
「じゃあ…お揃いとか」
と、首を触りながら、小さな声で言った
「おそろい?」
僕と宮世がお揃い…
僕の気持ちは一気に浮き立つ
その気持ちがバレない様に、顔の表情を抑えながら、宮世に聞いた
「一緒の何かってこと?」
「うん、まあ…」
宮世は、口ごもる
これこそ、僕が役に立てるチャンス!
リードしないと!
「えっと…宮世、お揃いといえば、ほら、タオルとか」
「タオル…」
違う?
「ペンとか」
「サッと目に入る様な…」
あれ?宮世には、頭に浮かんでる答えがありそう
「宮世、例えば何がいいと思う?僕は何でも、宮世と一緒なら嬉しいけど」
「ほんと?」
宮世の顔が、輝いた
もっと輝かせたい
「もちろん!嬉しいに決まってるじゃん」
「…じゃあ、ここにつけるキーホルダーとか」
と、宮世は鞄のチャックを見せた
「いいじゃん、どんなのにする?」
なんだか、絶対、お互いに照れくさいこの話を、早く終わらせたい
やっぱり止めよう、となる前に
「しゅうは、好きな動物とか?」
「柴犬は飼ってるから好きだけど」
「俺も、俺も、柴犬飼ってる」
「じゃあ決まりじゃん。柴犬のキーホルダー探そう。駅前の、モールにありそうじゃない?今日、寄って行こうよ。ご飯もそこで食べよう」
「そうだな。しゅうは、何が食べたい?」
「キンキンに冷えてる、炭酸が飲みたい」
「飯じゃないじゃん(笑)」

