「斉藤、僕は助っ人として、感謝されることはあっても、恨まれるような事は無いはずだぞ」
「恨みなど無い!」
2日連続の居残り
でも、期待もしていた
今日も宮世がいるかもしれない
外は風が吹いていて、昨日より、暑さはマシだ
グラウンドの宮世を探す
――いた
100メートル
追い風
サーっと風を追越していく宮世
地球の法則を無視した
宮世にしか出来ない走り
宮世は全力で生きている
ふわふわ、ふらふら生きてる僕とは違う
カッコいい生き方だと思った
背中に視線を感じる
斉藤だ
分かってるよ!
僕だって、走りますぅ
ベンチに鞄を置き、ランニングを始めた
30分走ってベンチで倒れている僕に
「水、もらっていい?」
宮世!?
答えも、聞かずに僕の、水を
飲んだ!
潔癖症では、ないんですか!?
僕は、あっけに取られながら、宮世からペットボトルを受け取る為に、座り直す
「ありがと」
優しい笑顔
「…うん」
このペットボトルは、飴の隣に飾ろう…なんて、キモい考えが浮かぶ
「今日も、居残り?」
宮世と汗がキラキラと輝いている
「あっうん。バレー部の助っ人になったんだけど」
「知ってる、クラスのバレー部の奴らが話してた」
「そっか、えっと、斉藤がいきなり、スクワット出来ない奴はランニングしろーって。
バレー部の助っ人なのに、スクワットに、ランニングって意味分かんない。
レシーブ、トス、アタックの世界が、バレーだと思ってたのに」
僕は宮世に、楽しんでもらいたくて、いつもより話し方をオーバーにした
「斉藤先生にも、ジャンプ力とか持久力強化とか、色々あるんだろうけど」
宮世は、僕の隣に座り、携帯で動画を検索した
触れそうで、触れない肩と肩
「これ」
僕は目線を宮世の肩から携帯に移す
そこには、バレーボール日本代表の、練習方法を伝える動画があった
『スクワットは大事ですが、そのバリエーションを増やすことがもっといいと思います。例えば、ただ重いものを持つだけではなく』
宮世は動画を止め、僕に言った
「斉藤先生に、俺から、言ってみようか?バリエーションが大事だって」
「いいの?」
「その変わり、俺からもお願いがあるんだけど」
「僕に?」
「インターハイまで、練習付きあってよ」
お世話になるんだから、お返しは必要
堂々と宮世が見れるなんてラッキー!
だけど、練習って僕、足遅いし…
「今みたいに、部活終わり30分でいいから」
まごまごしている僕に、宮世が、真顔を近づけてくる
「一生スクワット地獄でいいの?」
僕は息を止める
まつ毛なが!
ニキビひとつ無い肌
ヤバ!会話の途中だった
「良くない…」
「じゃあ、決まりな」
笑うと顔の半分が口になるほど、口角が上がった
この笑顔は最強だ!
だけど、みんなは知らない
もし知ったら、僕みたいに、宮世から、もう目が離せなくなるだろう
朝の教室
ハヤトと卓に昨日の話をしている
「てことは、バレー部の危機を山中が救ったってことか」
「危機に感じてたのは柊太朗だけ、だけどな」
冷静な卓
「そうだな、居残り、お前だけだもんな」
「救ったのも宮世だけどな」
「そうだな、斉藤は、宮世だから、説得されたんだもんな」
僕は、ふざけて2人を睨む
ハヤトは僕の肩を組み
「宮世見放題サブスクに加入できてよかったな」
と笑った
「恨みなど無い!」
2日連続の居残り
でも、期待もしていた
今日も宮世がいるかもしれない
外は風が吹いていて、昨日より、暑さはマシだ
グラウンドの宮世を探す
――いた
100メートル
追い風
サーっと風を追越していく宮世
地球の法則を無視した
宮世にしか出来ない走り
宮世は全力で生きている
ふわふわ、ふらふら生きてる僕とは違う
カッコいい生き方だと思った
背中に視線を感じる
斉藤だ
分かってるよ!
僕だって、走りますぅ
ベンチに鞄を置き、ランニングを始めた
30分走ってベンチで倒れている僕に
「水、もらっていい?」
宮世!?
答えも、聞かずに僕の、水を
飲んだ!
潔癖症では、ないんですか!?
僕は、あっけに取られながら、宮世からペットボトルを受け取る為に、座り直す
「ありがと」
優しい笑顔
「…うん」
このペットボトルは、飴の隣に飾ろう…なんて、キモい考えが浮かぶ
「今日も、居残り?」
宮世と汗がキラキラと輝いている
「あっうん。バレー部の助っ人になったんだけど」
「知ってる、クラスのバレー部の奴らが話してた」
「そっか、えっと、斉藤がいきなり、スクワット出来ない奴はランニングしろーって。
バレー部の助っ人なのに、スクワットに、ランニングって意味分かんない。
レシーブ、トス、アタックの世界が、バレーだと思ってたのに」
僕は宮世に、楽しんでもらいたくて、いつもより話し方をオーバーにした
「斉藤先生にも、ジャンプ力とか持久力強化とか、色々あるんだろうけど」
宮世は、僕の隣に座り、携帯で動画を検索した
触れそうで、触れない肩と肩
「これ」
僕は目線を宮世の肩から携帯に移す
そこには、バレーボール日本代表の、練習方法を伝える動画があった
『スクワットは大事ですが、そのバリエーションを増やすことがもっといいと思います。例えば、ただ重いものを持つだけではなく』
宮世は動画を止め、僕に言った
「斉藤先生に、俺から、言ってみようか?バリエーションが大事だって」
「いいの?」
「その変わり、俺からもお願いがあるんだけど」
「僕に?」
「インターハイまで、練習付きあってよ」
お世話になるんだから、お返しは必要
堂々と宮世が見れるなんてラッキー!
だけど、練習って僕、足遅いし…
「今みたいに、部活終わり30分でいいから」
まごまごしている僕に、宮世が、真顔を近づけてくる
「一生スクワット地獄でいいの?」
僕は息を止める
まつ毛なが!
ニキビひとつ無い肌
ヤバ!会話の途中だった
「良くない…」
「じゃあ、決まりな」
笑うと顔の半分が口になるほど、口角が上がった
この笑顔は最強だ!
だけど、みんなは知らない
もし知ったら、僕みたいに、宮世から、もう目が離せなくなるだろう
朝の教室
ハヤトと卓に昨日の話をしている
「てことは、バレー部の危機を山中が救ったってことか」
「危機に感じてたのは柊太朗だけ、だけどな」
冷静な卓
「そうだな、居残り、お前だけだもんな」
「救ったのも宮世だけどな」
「そうだな、斉藤は、宮世だから、説得されたんだもんな」
僕は、ふざけて2人を睨む
ハヤトは僕の肩を組み
「宮世見放題サブスクに加入できてよかったな」
と笑った

