重い身体を引きずり、帰宅した。
部屋の扉を閉めて、背中を預けると、全身から力が抜けていった。
靴を脱ぐのも億劫で、玄関にズルズルと座り込む。
床に放り出した通勤用バッグの上の、スマホの画面が明るい。
……新着通知だ。
スマホに手を伸ばしSNSを開くだけで息が詰まる。ユニセックスラインの炎上は、まだ収まる気配はないから。次々と流れていく画面で、見慣れた名前が掠めた気がして──スクロールする指が、途中で止まった。
『無名の元韓国アイドルを使ったって、売れるわけないじゃん』
『てか全然売れなかったグループらしい』
『あのモデルも売名でしょ』
『ブランド側も韓国系わかってなさすぎ、もっと売れてる子使えよ』
侑樹の名前が、過去が。
写真や動画へのリンク付きで晒されていた。
慌てて閉じようとしたけれど、閉じられない。
コメントが、次々と積み重なってゆく。
もし、これを侑樹が目にしたら──追いかけた夢を、そんなチープな言葉で切り刻まれる筋合いなんてない。
「お願い……侑樹、見ないで……」
掠れた声が、床に落ちた。
部屋の扉を閉めて、背中を預けると、全身から力が抜けていった。
靴を脱ぐのも億劫で、玄関にズルズルと座り込む。
床に放り出した通勤用バッグの上の、スマホの画面が明るい。
……新着通知だ。
スマホに手を伸ばしSNSを開くだけで息が詰まる。ユニセックスラインの炎上は、まだ収まる気配はないから。次々と流れていく画面で、見慣れた名前が掠めた気がして──スクロールする指が、途中で止まった。
『無名の元韓国アイドルを使ったって、売れるわけないじゃん』
『てか全然売れなかったグループらしい』
『あのモデルも売名でしょ』
『ブランド側も韓国系わかってなさすぎ、もっと売れてる子使えよ』
侑樹の名前が、過去が。
写真や動画へのリンク付きで晒されていた。
慌てて閉じようとしたけれど、閉じられない。
コメントが、次々と積み重なってゆく。
もし、これを侑樹が目にしたら──追いかけた夢を、そんなチープな言葉で切り刻まれる筋合いなんてない。
「お願い……侑樹、見ないで……」
掠れた声が、床に落ちた。

