アフタージャーニー

 帰宅すると、部屋の灯りをつけずにベランダへ出た。

 ベランダから覗いた、隣の部屋のカーテンは開いたまま。
 けれど、灯りはついていない。 
 
 もう、何日目だろう。
 こうやって確認しては傷ついて、馬鹿みたいにそれを繰り返す。

『侑樹も最近、少し忙しいみたいでさ』

 さっき蒼樹さんも、そう言ってた。
 忙しいだけかも、生活のペースが違うだけかも。

 苦し紛れの理由を重ねても、胸の奥は楽にならない。
 傷つくことすら、私が勝手にやっていること。

 ひとりの夜が、ただ苦かった。