湿り気を帯びた風が、侑樹の髪を揺らす。 「夢の始まりにいるんだろ? なら、進めよ。俺は終わりの先をどう歩けばいいのか、わからなくってさ」 彼は静かにそう言うと、月のない真夜中の空を見上げた。 今、彼の瞳には何が映っているんだろう。 星の残光を探す横顔は、誇り高くて、儚い。