グラスは洗って返すと言われ、私がおやすみの挨拶と共に、部屋に戻ろうとした時のこと。
「なぁ、さっきアイス食べたいとか言ってなかったっけ。 散歩ついでにコンビニ行く?」
「行く、行きますっ! でも侑樹くん、疲れてるんじゃ」
予想外の彼の提案に、顔が緩んだ。食い気味に答えたけれど、いいのかな。私の顔を見て言いたいことを察したのか、彼は「動けないほど疲れてるなら、誘わない」と笑う。
夜風が私たちのいるベランダを静かに吹き抜けてゆく。
少し間を置いて、彼がぽつりと言った。
「……いいよ、俺のことは呼び捨てで」
「へっ? 侑樹く……じゃなくて。侑樹ってこと? じゃあ私のことも呼び捨──」
「──珠生」
そう呼んでって、言ったのは私なのに。
「珠生」と呼ばれた瞬間、心臓が大きく跳ね上がった。
「五分後に外で」
「なぁ、さっきアイス食べたいとか言ってなかったっけ。 散歩ついでにコンビニ行く?」
「行く、行きますっ! でも侑樹くん、疲れてるんじゃ」
予想外の彼の提案に、顔が緩んだ。食い気味に答えたけれど、いいのかな。私の顔を見て言いたいことを察したのか、彼は「動けないほど疲れてるなら、誘わない」と笑う。
夜風が私たちのいるベランダを静かに吹き抜けてゆく。
少し間を置いて、彼がぽつりと言った。
「……いいよ、俺のことは呼び捨てで」
「へっ? 侑樹く……じゃなくて。侑樹ってこと? じゃあ私のことも呼び捨──」
「──珠生」
そう呼んでって、言ったのは私なのに。
「珠生」と呼ばれた瞬間、心臓が大きく跳ね上がった。
「五分後に外で」

